2018年03月06日
「勝てよ今年こそ。メンバーのためにも。」
マスター(以下M):何だよ、急に呼び出して。
監督(以下K):悪い悪い、店は大丈夫なのか?
M:呼び出しといて心配するって何なんだよ(笑)。
スタッフにお願いしといたから。
K:何か久々だよなあ、この場所。
M:そうか?つい最近の気がするけどな。
K:いやさ、たまには記者のいないところで、
ゆっくり話したいなと思ってさ。
M:出た、いつもの思いつき(笑)。
まあでも、ここで良く飲んで語ったよなあ。
K:UMAs発祥の地でもあるからさ。あまり知られてないけど。
そろそろ登板復帰しても、いい頃なんじゃないのか?
M:やめろよ、またその話(笑)。
店が忙しいんだし、もう肩は上がらないよ。
K:確かに。UMAsの祝勝会をするまでは、
しっかり店続けてもらわないと困るからねえ。
M:おお、そうだったな…。
(沈黙)
M:呼ばれた俺から聞くのも変だけどさ、
監督にとって「強さ」って、何?
K:強さねえ…俺弱いから分からないなあ。
M:なんじゃそりゃ(笑)。
K:強さの定義はそれこそ星の数ほど、あるんじゃないか。
人によると思うけど。
M:じゃあ、監督の考える強さって、何。
K:ちょっと複雑な言い方かもしれないけど、
俺の考える強さは、
「達成に向かうプロセスそのもの」だな。
M:プロセスが、強さということ?結果じゃないの?
K:結果はもちろん大事さ。
だけど、偶然舞い降りてくる結果もある。
運も実力と言うけれど、そこに再現性がない限り、
その人が培った強さとは言えないんじゃないかな。
だから、目指すことが必要で、かつ、
目指し方、求め方、そのプロセスこそ強さなんじゃないかな。
M:そこから見た場合、今のUMAsは強いのか?
K:うーん。強くなったとは思う。でも、完成形じゃないね。
M:完成形って、どんなの?
K:結局強さって、勝ち負けを超えるんだ。
優勝はもちろん目指すし、それが強さの証でもある。
だから目指すわけだし、昨年も寸前まで追い求めた。
事実、あと一歩、あと半歩だった。
余計にメンバーも燃えている。
本気で目指したからこそ、プロセスが光ったし、
強さになった。
昨年の「あと半歩」という惜しい結果は、
確実にUMAsにとって、何倍、何十倍という
価値を育んでくれたと思うんだ。…でもね。
M:でも?
K:もう一つ向こう側に、
本質的な強さがあると思ってる。
思ってると言うか、話していて今気づいた。
M:どんなの?
K:こんな話があるんだ。
ある小学校の運動会、
リレーの選手選びをクラスで話し合っていて、
選ばれるはずの選手が怪我をしたか何かで
十分に走れない状況になった。みんな焦る。
勝ちたいのに、これじゃあ、勝てないじゃないかと。
優勝は諦めるのか?…いや、そんなことはない。
絶対に勝ちたい。でも、どうする。一人うまく走れない。
するとあるクラスメートがこう言ったらしい。
『全力で走れない彼の分を、
俺たちでカバーすればいいじゃないか。
俺たちがもっと早く走って勝てばいい』
このマインドが、
UMAsの求めるマインドであり、
強さだと思ってる。
M:協力して勝とうという意識付け?
K:平たく言えば、そういうことになるね。
でもこの話は結構、深いんだ。勝つことと、
全員参加の、両方を求めているということなんだ。
そして、この二つが揃わないと、
本当に勝ったとは言えないんだとさえ、言ったらしい。
M:で、結果は?
K:優勝したんだと。勝ったとき、
クラス全員が歓喜の渦になったらしい。
これが理想かな。これができることが、強さかな。
実際に、今のUMAsは、
こういう状態になってきていると思う。
だからこそ、プロセスは重要だし、
そのために3段重ねの理念(チームビジョン)も作った。
あれを実践していけば、必ず勝てる。
そして、本物の強さも、習得できると思ってる。
M:そうか、こんな凄いこと言うようになって
…お前も成長したもんだ(笑)。
K:でも、そのための大前提がある。
これが崩れたらアウト。
M:前提とは?
K:選手達の存在。
これがなければそもそも成り立たない。
そして、その選手たちをグランドに送り届けてくれている、
家族の存在。
そして、リーグの存在、対戦相手の存在、
グランドの存在、備品の存在。
当たり前に「あるもの」としているそれらの存在に、
改めて感謝して大切にすることが前提じゃないかな。
だから、勝つとか負けるとかの、もう一つ前に、
大事なものがあると思う。
これもチームビジョンに書いたことだけど。
M:目指しているということは、
まだ理想のゴールから見て隔たりがあるということ?
K:いや、そういうことでもないんだ。
チームは、選手は、常に最善を尽くしてきた。
だから、毎瞬のプレーはどんなプレーであろうと、
そのときの最善なんだ。
エラーや間違いは起こる、
でもその全てがその瞬間の最善であるわけだから、
その全てを誇りにしたい。
スターティングオーダーも、
今立っている選手も、全ては最善の結果。
後悔したり、たらればを語ること事態が、
結構ナンセンスなんだよ(笑)。
だからこそ、もっと最善を求めたいし、
そういうプロセスを求め歩むその一つひとつが、
俺は本当にしあわせなことなんだと、思っているかな。
M:今年も楽しませてくれそうだな。
期待しているよ、いろんな意味で(笑)。
K:でも、プロセスを求める上で、
追い求める具体的な数値目標は当然、あるんだよ。
M:優勝でしょ?
あ、そうか、昨年は失点率に泣いたから、
失点対策とか?
K:もちろんそれもあるけど、プロセスとして、
しっかりと一里塚を設けないと、
今どこにいるかが見えなくなるしね。
M:どんな一里塚?
K:今は内緒(笑)。また追々話すよ。
番記者も知らないと思うから。
M:そういえば番記者も、
何か今年は少し志向を変えるって言ってたな。
K:変える?何を?
M:今は内緒、、、追々ということで(笑)。
K:やり返すなよ、お前。
相変わらずだな、その辺の意地の悪さ。
M:俺は俺で、変わらずに追い求めているものはあるさ。
その求める場所が、
グランドからBARに変わっただけのことさ。
K:さすがだな、ぶれないその姿勢。
M:お前もぶれるなよ。
今年は「圧倒」、なんだろ?
K:そうさ、圧倒さ。勝つことだけじゃない。
自己ベストを常に更新していく「自分への圧倒」も、
含まれているんだ。
そういう自己ベスト的圧倒を積み重ねていきたいね。
あ、まだ注文してないんじゃないか?
M:そうだそうだ…うっかりしてた。
すいません、生を2つ。
------
K:今年も宜しく。
勝てよ今年こそ。メンバーのためにも。
M:もちろんさ。また今年もお世話になるよ。
(乾杯)
監督(以下K):悪い悪い、店は大丈夫なのか?
M:呼び出しといて心配するって何なんだよ(笑)。
スタッフにお願いしといたから。
K:何か久々だよなあ、この場所。
M:そうか?つい最近の気がするけどな。
K:いやさ、たまには記者のいないところで、
ゆっくり話したいなと思ってさ。
M:出た、いつもの思いつき(笑)。
まあでも、ここで良く飲んで語ったよなあ。
K:UMAs発祥の地でもあるからさ。あまり知られてないけど。
そろそろ登板復帰しても、いい頃なんじゃないのか?
M:やめろよ、またその話(笑)。
店が忙しいんだし、もう肩は上がらないよ。
K:確かに。UMAsの祝勝会をするまでは、
しっかり店続けてもらわないと困るからねえ。
M:おお、そうだったな…。
(沈黙)
M:呼ばれた俺から聞くのも変だけどさ、
監督にとって「強さ」って、何?
K:強さねえ…俺弱いから分からないなあ。
M:なんじゃそりゃ(笑)。
K:強さの定義はそれこそ星の数ほど、あるんじゃないか。
人によると思うけど。
M:じゃあ、監督の考える強さって、何。
K:ちょっと複雑な言い方かもしれないけど、
俺の考える強さは、
「達成に向かうプロセスそのもの」だな。
M:プロセスが、強さということ?結果じゃないの?
K:結果はもちろん大事さ。
だけど、偶然舞い降りてくる結果もある。
運も実力と言うけれど、そこに再現性がない限り、
その人が培った強さとは言えないんじゃないかな。
だから、目指すことが必要で、かつ、
目指し方、求め方、そのプロセスこそ強さなんじゃないかな。
M:そこから見た場合、今のUMAsは強いのか?
K:うーん。強くなったとは思う。でも、完成形じゃないね。
M:完成形って、どんなの?
K:結局強さって、勝ち負けを超えるんだ。
優勝はもちろん目指すし、それが強さの証でもある。
だから目指すわけだし、昨年も寸前まで追い求めた。
事実、あと一歩、あと半歩だった。
余計にメンバーも燃えている。
本気で目指したからこそ、プロセスが光ったし、
強さになった。
昨年の「あと半歩」という惜しい結果は、
確実にUMAsにとって、何倍、何十倍という
価値を育んでくれたと思うんだ。…でもね。
M:でも?
K:もう一つ向こう側に、
本質的な強さがあると思ってる。
思ってると言うか、話していて今気づいた。
M:どんなの?
K:こんな話があるんだ。
ある小学校の運動会、
リレーの選手選びをクラスで話し合っていて、
選ばれるはずの選手が怪我をしたか何かで
十分に走れない状況になった。みんな焦る。
勝ちたいのに、これじゃあ、勝てないじゃないかと。
優勝は諦めるのか?…いや、そんなことはない。
絶対に勝ちたい。でも、どうする。一人うまく走れない。
するとあるクラスメートがこう言ったらしい。
『全力で走れない彼の分を、
俺たちでカバーすればいいじゃないか。
俺たちがもっと早く走って勝てばいい』
このマインドが、
UMAsの求めるマインドであり、
強さだと思ってる。
M:協力して勝とうという意識付け?
K:平たく言えば、そういうことになるね。
でもこの話は結構、深いんだ。勝つことと、
全員参加の、両方を求めているということなんだ。
そして、この二つが揃わないと、
本当に勝ったとは言えないんだとさえ、言ったらしい。
M:で、結果は?
K:優勝したんだと。勝ったとき、
クラス全員が歓喜の渦になったらしい。
これが理想かな。これができることが、強さかな。
実際に、今のUMAsは、
こういう状態になってきていると思う。
だからこそ、プロセスは重要だし、
そのために3段重ねの理念(チームビジョン)も作った。
あれを実践していけば、必ず勝てる。
そして、本物の強さも、習得できると思ってる。
M:そうか、こんな凄いこと言うようになって
…お前も成長したもんだ(笑)。
K:でも、そのための大前提がある。
これが崩れたらアウト。
M:前提とは?
K:選手達の存在。
これがなければそもそも成り立たない。
そして、その選手たちをグランドに送り届けてくれている、
家族の存在。
そして、リーグの存在、対戦相手の存在、
グランドの存在、備品の存在。
当たり前に「あるもの」としているそれらの存在に、
改めて感謝して大切にすることが前提じゃないかな。
だから、勝つとか負けるとかの、もう一つ前に、
大事なものがあると思う。
これもチームビジョンに書いたことだけど。
M:目指しているということは、
まだ理想のゴールから見て隔たりがあるということ?
K:いや、そういうことでもないんだ。
チームは、選手は、常に最善を尽くしてきた。
だから、毎瞬のプレーはどんなプレーであろうと、
そのときの最善なんだ。
エラーや間違いは起こる、
でもその全てがその瞬間の最善であるわけだから、
その全てを誇りにしたい。
スターティングオーダーも、
今立っている選手も、全ては最善の結果。
後悔したり、たらればを語ること事態が、
結構ナンセンスなんだよ(笑)。
だからこそ、もっと最善を求めたいし、
そういうプロセスを求め歩むその一つひとつが、
俺は本当にしあわせなことなんだと、思っているかな。
M:今年も楽しませてくれそうだな。
期待しているよ、いろんな意味で(笑)。
K:でも、プロセスを求める上で、
追い求める具体的な数値目標は当然、あるんだよ。
M:優勝でしょ?
あ、そうか、昨年は失点率に泣いたから、
失点対策とか?
K:もちろんそれもあるけど、プロセスとして、
しっかりと一里塚を設けないと、
今どこにいるかが見えなくなるしね。
M:どんな一里塚?
K:今は内緒(笑)。また追々話すよ。
番記者も知らないと思うから。
M:そういえば番記者も、
何か今年は少し志向を変えるって言ってたな。
K:変える?何を?
M:今は内緒、、、追々ということで(笑)。
K:やり返すなよ、お前。
相変わらずだな、その辺の意地の悪さ。
M:俺は俺で、変わらずに追い求めているものはあるさ。
その求める場所が、
グランドからBARに変わっただけのことさ。
K:さすがだな、ぶれないその姿勢。
M:お前もぶれるなよ。
今年は「圧倒」、なんだろ?
K:そうさ、圧倒さ。勝つことだけじゃない。
自己ベストを常に更新していく「自分への圧倒」も、
含まれているんだ。
そういう自己ベスト的圧倒を積み重ねていきたいね。
あ、まだ注文してないんじゃないか?
M:そうだそうだ…うっかりしてた。
すいません、生を2つ。
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K:今年も宜しく。
勝てよ今年こそ。メンバーのためにも。
M:もちろんさ。また今年もお世話になるよ。
(乾杯)