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2024年04月07日

4/7 開幕節

開幕節で「負けなかった」U戦士達。
葉桜の頃、劇場が大地を揺らす。



冒険、チャンス、結果の不確実性、
そして緊張が遊びの心掛けの本質を形づくっている。



遊びという、人類独自の営みを分析したヨハン・ホイジンガ 『ホモ・ルーデンズ』の一節である。

特に注視したいのは、「結果の不確実性」である。完結したものではなく、不確実なものに遊びの心掛けの本質が宿るという文脈は、今日のユーマーズ劇場の希望であり縁(よすが)である。

そうなのだ。これを書いているまさにこの瞬間にも、その不確実性はユーマーズを揺らし続ける。


3月の開幕節が雨ではなくグランドコンディションの不備で延期。
雨雲を蹴散らしてもグランドは「晴れていなかった」。

満を持しての開幕節が4月7日。しかし様々なアクシデントが暗雲となってユーマーズを覆う。前夜になっても連絡がつかない。そんなこともまた、ヨハン・ホイジンガに言わせれば「遊びの本質」なのだろう。


根岸選手、まさに開幕節でのデビューを飾る。海士町の戦士が、神戸に降り立ち、そしてユーマーズを揺らし続ける。

本拠地・上鳥羽グランドに奮い立つユーマーズ戦士。
待望の開幕節には、既にもう前夜から「開幕していた」のである。

だからだろうか。何があっても「柳の木は折れない」自信がついた。
揺れ続けるからこそ、根をはる。揺れ続けるからこそ、ユーマーズは「折れない」。そういうものなのだ。

開場に早々に到着はねぎやん。神戸から馳せ参じての見事な登場である。
鼻息荒く遅参したのが香川選手。曲がる道を間違えた。しかしこれは大きな活躍の伏線だった。


ユーマーズ、20周年を目前にしたセミ・イヤー、
ココに堂々の開幕を見たのである。

そしてこの開幕戦が、
まさに「ユーマーズ3.0」の始まりを告げていた。


第一試合
ギリギリチョップの引き分けで開幕
凄いぞU、開幕戦負けなかった(笑)


S 3200 5
U 0023 5

9根岸
8熊澤
6渡部
2稲葉
D香川
3上田
4盛本
7上杉
5弓指

1裕之

開幕投手は裕之投手。しかし初回2回とつかまった。
55歳オーバーで前からの投球が却ってキャッチャーの捕球を難しくした。パスボール、ワイルドピッチなどでピンチを作ってしまい、5失点。

しかし、ここからが劇場だった。

初回の攻撃、ねぎやんデビュー打席は惜しくもアウト、三者凡退に終わりやや停滞ムードがベンチを覆う。連打でチャンスを伺うも得点にならず2回までゼロ。

3回の攻撃、渡辺選手の豪快3ベースで2得点。しかしこの3点ビハインドは思った以上に遠く、やや絶望の空気が流れた…が。

ここで一発、柵越えの狼煙を上げたのが香川選手。破壊神の代名詞をそのままスタンドに轟かせた。

そして3連打でチャンスを作り、弓指選手の内野直で1得点。さああと1点で同点に追いつくところ、熊澤選手の意地のタイムリーで同点。
尚サヨナラのチャンスも四番稲葉選手惜しくも指し込まれゲームセット。

しかしこの流れを負けにしなかった功績は大きい。
開幕節で「負けなかった」のは本当に何年ぶりだろう。

この押せ押せが、2024年のユーマーズ劇場を席巻する。


第二試合
まさに「いつだって大逆転」劇を展開
逆転逃げ切って今季初勝利に手に汗握る

U 00015 6
N 01400 5

8熊澤
9根岸
6渡部
2稲葉
5香川
7上杉
3上田
D義弘→弓指
4盛本

1啓祐

ここで2試合目に参加できなかったはずの根岸選手、上田選手が、

「最後まで戦います!ここで引き下がっては男がすたる!!」

と言ったかどうかは知らないが、残留できたことでオーダーに厚みが出た。
しかし3回まで安打は出るも点数につながらずアップアップなユーマーズ。4回に上田選手のゴロの間にようやく得点を弾き出すも「代打オレ」弓指選手見事な三振で後続つながらず。

一報の啓祐投手軽快な、投球術で翻弄するも3回につかなり4失点。暗雲はいよいよ現実味を帯びてくる。

しかしである。ドラマは5回に潜んでいた。

盛本選手のゴロを弾いた野手、懸命に走ってセーフにすると、四球から根岸選手の値千金タイムリー3塁打で2点、渡部選手のゴロの間にもう1点、そこからの3連打で何と同点に追いついた。

2アウト満塁で弓指選手。3打席連続三振は長嶋茂雄も舌を巻く事態もゴロを打って相手のエラーを誘い決勝点。この1点を抱えて最終回の守備へ。

ここでも劇場は開花した。啓祐投手の失策で暗雲は再び渦を巻くも、セカンドライナーを取ってランナーを刺す軽快な併殺で盛本選手、試合を決めた。1点を守り切った。

苦しい戦いを制したユーマーズ、この軌跡はまさに、ユーマーズ劇場を地で行くスペクタクルロマンだ。

デビュー戦でダイビングキャッチを試みるなど記憶に残した根岸選手に、舌打ち止まらず快速も止まらなかった熊澤選手、ショートの守備で華麗に魅せた渡部選手、豪快アーチにサードの捕球で唸らせた香川選手。

四番で猛威を振るう稲葉選手に、劇場製造機・上杉選手の奇怪なハーフスイング「セーフ」の怪で審判をも惑わし、最終回の可憐な併殺でセカンドの牙城を守った盛本選手、そして最高齢を弾き返す義弘選手の惜しいゴロ性の当たりと、裕之投手・啓祐投手の見事な投球術が、開幕節を彩った。

こうやって劇場は、日々の細部に宿るのである。

「結果の不確実性」が、この劇場を生み出したのである。
ホイジンガの言葉は、ユーマーズによって証明された。

さあ、5月19日は1試合だけど完全燃焼する。
亀岡の地で、テーマソング「いつだって大逆転」を、謳歌せよ。


海士町から神戸、そしてユーマーズ劇場へ。根岸選手の鮮烈デビュー戦に沸いた。


最年長記録の更新に挑む義弘選手。技ではない、その心意気がユーマーズ劇場だ。


啓祐投手、試合前のヘルメット磨きに精が出る。打線が「錆びつかないように」錆取りを塗る徹底ぶり。圧巻。


今年も始まるFリーグ。改めて、宜しくお願い致します。
  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 13:48公式戦速報!

2023年12月10日

12/10 最終節

初のクジ引きでオーダーを決め準優勝
ユーマーズ劇場に無限の可能性を見た




「いやちょっとこれ、

 まじでヤバいですこれ。」


最終戦の勧修寺、

霧が覆う山科の地で、ユーマーズ劇場が

そう易々と思い通りにいくとは思うなよと、

それこそ勧修寺の胸騒ぎがグランドに呼応する。


勧修寺とは、

真言宗山階派の大本山。

醍醐天皇が母の菩提を弔うために創建した、

桜、藤、杜若、花菖蒲などが咲き乱れる景観豊かなお寺である。


そう、あの水戸黄門で有名な水戸光圀が寄進したとされる

雪見灯籠も保管されている。



そんな由緒あるお寺は、

ユーマーズにとっては「初優勝の舞台」

勧修寺グランドの記憶が刷り込まれている。



冒頭の発言は、ガッキーだ。

予告通り、今回の初戦、守備も打順もくじ引きで決めた。

まさかの「キャッチャー」を引き当て、顔面蒼白となったのだ。



優勝は遠のいた、だからヤケクソで、

抽選でスタメンを決めたと言われると困る。


弓指監督が前夜に、抽選をする意図を共有していた。


□今一度このグランドに感謝したい。当たり前というものはないので。
□日々の1試合1試合は奇跡である、その1シーン1シーンを噛み締める。
□普段守らない守備につくことでその難しさを知る、新しい視座が劇場を生む。
□過去も虚、未来も虚、あるのは「いま」。この「いま」を体感しよう。
□ユーマースでしかできないことを、やる。やってみる。


綿密に練られた構想があったのだ。


////////////////////

マスター(以下M):とか言ってるけどさあ…。

U番記者(以下U):ちょっと待ってください、今レモン絞ってるんで。

M:抹茶カクテルで何でレモン絞るんだよ、っておいおい。

U:監督の本音だと思いますよ。来季に向けて、

 もっと柔らかく、もっと激しく、そして劇場を謳歌できるように、

 この機会を起点に、来季の完全Vを目指してるはずですよ。

M:確かに、良い声出てたよな。

U:活気づくことって、

 案外こういうことから生まれるんですよ。

 今日は日高選手のデビュー戦でしたし、

 見事なプレーもいくつもありました。

M:何か、アートを見ているようだったな。

U:可憐な守備でした。

 がっきー、さすけ、リーディンのトライアングル、

 これはお金取れるレベルですよ。

M:言うねえ。

U:来年、マジでそういう日が来るかもしれませんよ。

M:え?それ、どういうこと?

////////////////////


封筒の中には、それぞれ小さく守備名が書かれている。

「センターよろしく!」とか、

「DPで打ちまくれ!」とか、

あまり気の利かないコメントが添えてある。


そう言えば今日も、出欠で劇場だった。

藤野選手が体調不良で欠席、

渡部選手も仕事が入り来れず。

その一報のたびに、くじを差し替える。


若い者順に引かれていく。

そして一斉に封を開ける。

歓喜の声、落胆の吐息そして、

普段と変わらない上田選手の一塁など、

様々なケースで一喜一憂した。


ただしデビュー戦の日高選手だけは、

一番・ショートを確約していた。

監督の愛である。


///////////////////

M:当たり前だろ。

U:横やりダメですって。

///////////////////


次いで打順も引き、一旦以下に決まる。

6日高
3上田
2下垣
4尾崎
7弓指
5熊澤
8稲葉
9香川
D尚輝

1福田→裕之→啓祐

ここでガッキーの顔面蒼白を見た面々が、

下垣をセンター、稲葉をキャッチャーに変更とした。

打順はくじのままである。


かなり前置きが長くなった、

こんなドラマを抱え、ユーマーズ最終戦に挑むのである。

今思えば、なかなかな英断、あまり聞いたことがない。

///////////////////

M:当たり前だろ。

U:だから横やりダメですって。

///////////////////


さあ、劇場に始まり、劇場に終わる。

俺たちはまだまだ先を行く、

その先の、絶対的Vを目指し、

どこを守ろうが、どこで打とうが、

ユーマーズ劇場は、ぶれない。


第一試合
クジでも勝てる!そして吠える!
先頭打者本塁打等で盛り上がる劇場


M 0300 3
U 428- 14

6日高
3上田
8下垣
4尾崎
7弓指
5熊澤
2稲葉
9香川
D尚輝

1福田→裕之→啓祐

先発は、これまたくじ引きにより福田投手。
(以下、中継ぎ裕之投手、抑え啓祐投手と決まる)。

コントロール冴えわたり、見事零封で抑える。

打つ方では、くじ引き打線がいきなり点火。
デビュー戦先頭打者で本塁打した日高選手、
恐らくU史上初である。

圧巻はリーディン熊澤のスリーラン。
首位打者争いを本塁打で決めにかかる豪傑さは圧巻。

2回の守備、3ランを浴びたとなっているが
正確にはレフトの奇怪な動きによって3点を献上した形となる。

しかしそのまま、ユーマーズ打線が止まらない。
下垣選手、弓指選手、それぞれのタイムリーにあわせ、
リーディン熊澤のソロ、そして開眼した尚輝選手の豪快アーチなどで
一挙8得点。試合を決めた。

後続は裕之投手、啓祐投手、まるでゆりかごに揺らされているかのような、
壮大な安心感で零封。

くじ引きで決めたオーダーが、結果的に体を心を動かした。

初のライトを守る香川選手のレーザービームに舌を巻く。
これまた初のセカンドを守る尾崎選手の秀逸なフィールディング。
左投げだから向かないって?何をおっしゃるウサギさん。


そうなのだ、できるものなのである。


グランドに感謝し、この機会に感謝し、そして、

「今ここ」を守ることへの、感謝。


つまりはまだまだ、俺たちは大きくなれる。
もっともっと、未知な世界に入り込める。

ユーマーズ劇場が、一段と大きく見えた。


第二試合
今後は「挙手制」で守備を決め、試合も決めた。
打ち乱れ咲き誇る。継投も光り準優勝も決めた

R 2001 3
U 592- 16

4熊澤
9弓指
8尚輝
2稲葉
5香川
6日高
7上田
3尾崎
5下垣

1啓祐→福田→裕之

てっきり2試合目は審判だと思っていたら、
弓指監督の間違いが発覚。すぐの試合と知り慌てる。

打順だけは決めていた。渡部選手の欠席は弓指監督自らを放り込んだ。
そして守備については、これも初の「挙手制」にした。

キャッチャーとピッチャー以外は、したい人が手を挙げる。
かぶったら、じゃんけん。


///////////////////

M:お前ら、休み時間か。

U:いやだから横やりダメですって。

///////////////////

譲り合い、微調整、色んなことも加味して、
オーダーが仕上がっていく。

まさに創発、ティール組織もビックリの展開ではないか。


そのテンションとパフォーマンスは事実、

ずっとここからも伸びっぱなしである。

先発は啓祐投手、初回2点献上するも、
2回を2失点で上々の滑り出し。

ユーマーズ、打つ方でタカを外す。

尚輝選手の2ランに、リーディン熊澤の三塁打に、
後は安打を積み重ね積み重ね、終わってみれば16得点。

守っても、日高選手の可憐な併殺美技は、
額縁に入れたいクオリティ。

首位打者争いをチームメイトで展開する熊澤・稲葉の両選手、
下垣選手もサードの動きによどみがない、
固め打ちした上田選手も、レフトを守ってリベンジを果たした。

その後、マウンドを譲り受けた福田投手も1回を零封。
抑えに上がる裕之投手、圧巻の三振ショーで勝利をもぎ取った。



///////////////////

M:今日の経験は、ユーマーズを大きくしたな。

U:どうしてですか?

M:くじ引き引いて、挙手制で決めて、

 こんなこと普通しないだろ?

U:ええ、それはほんとに。

M:今年を振り返れば、

 田んぼで長靴履いて泊りがけで野球したり、

 テーマソング作ったり、

 LINEスタンプも制作して、

 インターンシップまで受け入れて、

 ここまでやるのかってくらい、暴れたよな。

U:ふふふ。

M:何だその不敵な笑みは。

U:甘いですよ、来年はこんなもんじゃないですよ。

M:マジか?どういうことだ?

///////////////////


勧修寺には、池がある。

そこに浮かぶ蓮の葉は、四季折々で表情を変える寺の情景を、

今日も密かに、そして脈々と支え続けている。


ユーマーズ劇場を支えるものは、

メンバーであり家族であり、相手チームでありグランドであり、

そう、誰一人欠いては実らぬ軌跡の連鎖である。


2023年の公式戦は、11勝8敗1分けで終結した。

勝ち点23、同率チームがあるが救済措置を使われているため、

ユーマーズの準優勝は確実となった。

2年連続の準優勝を2回したことになる。つまり準優勝4度目だ。


ユーマーズ劇場は、どこまで進化するのか。

そして、その先に見えてくるものとは一体何なのか。


ユーマーズ、これだから、やめられないのだろう。

勧修寺に浮かぶ蓮の葉が、そう言っている。



最終戦を終え、みんなで笑顔の記念写真。


くじを引いた後、慌てて練習するU戦士達。


くじを引く直前の面々。この後の一喜一憂が忘れられない。


試合前夜、くじ引き創りに精を出した弓指監督オリジナルのくじ引き。なぜ隅っこに書く?


これが記念すべき「くじ引き」のオーダー。荒れた字が壮絶さを物語る?


八面六臂の大活躍、日高選手の初打席。2024年、必ずきてや!  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:40公式戦速報!

2023年11月26日

11/27 第九節

泣いて笑っての1勝1敗。福田投手の秀逸二刀流
サヨナラ劇場、晩秋のさくら公園に咲き乱れる。



ゲーム。


9時に集い、両チーム揃っての幸先のいい開始を、

球審の熊澤が声高らかに宣言する。

…ゲーム?それって、試合終了の合図ではないのか。


その声にまるで反応しない両チーム。

威風堂々と球審をするリーディン熊澤。


そうなのだ。既にここから劇場は始まっていた。




残すところあと4試合の2日程。

さくら公園は何かと劇場が舞い降りる。

今日の主題は、福田投手の規定投球回数の突破だ。

データサイエンティスト・啓祐投手によれば、

あと3.333イニングで到達するとの話。


ユーマーズの貯金も、ずっと1を背走している。

この窮地にこそ、福田投手の真骨頂が期待される。


さあ、泣いても笑ってもあとわずか。

久々の通年開催を、完全劇場で戦い抜こうぞ。


第一試合
劇的サヨナラが劇場を演出
福田投手初勝利に初ヒットを大暴れ


I 3117 12
U 4135 13

8熊澤
6渡部
2尚輝
3稲葉
5香川
9藤野
7尾崎
4弓指
1福田

久々のDPを置かず、福田投手の二刀流が光る。
その初回、連打で3失点を許し、味方の失策という不運もあったが、
その後は2回3回と1点ずつに収める。

打ってはユーマーズ、
初回に押し出しから藤野・尾崎・弓指と連打を続け、
しぶく4得点。逆転に成功する。

以後、相手の失策にも恵まれ4得点とするが、
4回に魔物がいた。本塁打にタイムリーを量産、
食いしばる福田投手を翻弄する。

最終回、4点ビハインドで迎えたこの瞬間から、
劇場は生まれる。

藤野選手デッドボール、尾崎選手、弓指選手と連続安打、
熊澤選手の押し出し四球で点が入り、渡部選手のタイムリー。

そう、打線が途切れないのだ。

とどめは不動の4番、稲葉選手。
振り抜いた当たりは左中間を超えるも、
さあ渡部選手の猛烈な走塁でサヨナラ勝ち。

まさに役者がその役通りに事を為し、
福田投手も初安打に初完投勝利、そして
規定投球回数のクリアと言い事尽くしだ。


第二試合
大敗に屈するもあと一歩
いつだって大逆転が生きている


R 3306 12
U 0043 7

8熊澤
6渡部
2尚輝
3稲葉
5香川
D藤野
7尾崎
9弓指
4福田

1啓祐

ここで守備を変える。
投手は啓祐投手だが、福田選手をセカンドに。
藤野選手をDPに置くことで、念願のフィスト砲に照準を絞る。

////////////////////

実況:まあ、終わってみればユーマーズ、
   大量失点は否めなかったですが、どうご覧になりましたか。

解説:おーん。まあ、仕方ないんちゃうかな。
   ハッキリ言って。

実況:最終回も好機でした。

解説:あの特大ファール惜しかったよなあ。
   あんなん、本人もビックリしてたんとちゃうか。

実況:弓指選手、あれが入っていればと、
   帰りの車でしつこく啓祐投手に語っていたそうです。

解説:後半の追い上げも凄かったけど、
   4番の稲葉もよう打ったし、香川もタイムリー2つやろ。
   みんな限られた人数でよう頑張ったんとちゃうか。
   おーん。

実況:あえて敗因をあげるとすれば。

解説:まあ、あれやな。これはいよいよ、
   アレの出番っちゅうことやで。

   敗因もそこに隠されてる。

実況:と、言いますと?

解説:12月の最終節は、監督も遂にやるで。
   アレを。

   敗因は結局、斬新なものをもっと作らなあかん、

   ということやな。

   打順も守備も、もう目をつむってても分かるやろ。

   そこを一度壊して、新しい風を吹かせる事やな。

実況:何なんですかそれ。

解説:今言うたやろ。新しい風って。

   アナウンサーが蒸し返してどないすんねん。

////////////////////////

啓祐投手の力投も届かず、
最終回の押せ押せも演出したが、
惜敗を喫したユーマーズ。


さあ、12月10日の最終節に、劇場は生まれるか。

否、劇場を、「つくるのか」。


新しい風の行く末を見守る前に、

まずは12月3日の朝練からだ。


さくら公園の劇場、

これこそ、本当に、「ゲーム」だ。



誰もいないグランド、真っすぐに引かれたメジャー。
この澄んだ空気は、グランドに立つものの醍醐味だ。


可愛すぎる。。。ただただ、可愛すぎる。


見事なピッチングに初安打。福田投手のお立ち台。
  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:11公式戦速報!

2023年10月22日

10/22 開幕延期分

紙一重で勝ち、紙一重で負ける。
この実感こそ、ユーマーズ劇場だ。



「不死の科学」は残酷な噓。


今朝の日経新聞に書かれたこの一行が気になった。

シェリー・ケーガン教授による単独インタビューだ。


ここで語られていたのは、

科学は最終的に哲学に行き着くということと、

「生」の定義をどこまで置くかという議題だった。


例えば「人が死ぬ」とはいつを指すのだろう。

心臓が止まっても、肝臓や腎臓は実は動いている。

脳だって、恐らく心臓と同時期に止まるとは考えにくい。


境目を決めること、人が人としてできる倫理上のセオリーも、

いわばそれこそファジーな世界をうごめいている。




ユーマーズ劇場は、

一体どこから生まれているのだろう。

もとい、どこからどこまでがその劇場なのだろう。


その疑問は、ここにきて改めて、

既に前日から起こっているのではという気づきから生まれた。


前夜のチーム内のLINEが、

その劇場の萌芽を感じさせていた。


弓指監督のオーダー発表がされた後、

尚輝選手から「グランド使用」に際する注意点が発信される。

まずはトイレの水が出ないこと。

そして三塁側のファールを防ぐネットが、

更にダイヤモンドを喰い込ませているという報告だった。


そして、前回、ユニフォーム忘れによって

登板機会を逸した土居選手のために、

弓指-尚輝での「ユニフォーム忘れるなよ」ラリーは

5回に及ぶ。

今度は集合時間の訂正依頼と早退のお知らせが、

LINEを揺るがす。


上田選手「朝遅れます」

熊澤選手「12時30分に帰ります」

尚輝選手「そろばんで遅れます」

弓指監督「少しずつ、劇場が沸きだしてきたな」


果ては首位打者争いの綱引きに、

OPSの見せあいにまで発展する。


良い悪いではないのだ。

そうなのだ、やはり劇場は既に生まれていたのだ。

生命の区切りが見えないように、また人為的に引かざるを得ない

とても流動的なものであるように、

ドラマはもう、こうして、始まっているのである。



今日は連勝がマストだ。

わずかに残る優勝を手繰り寄せるには、

もう今日は、勝つしかない。


9時の上鳥羽、

朝日を浴びて、いざ出陣。



第一試合
劇的、奇跡の逆転勝利。
負けるはずの試合を1点差で取る



S 430 7
U 080 8

8熊澤
4渡部
2尚輝
3稲葉
5香川→福田
9上杉
7尾崎→盛本
D上田
6下垣

1裕之→土居

先発は裕之投手、緩急冴えるも初回連打で4失点を背負う。
直後の攻撃は3タコ。微妙な空気が流れる。
2回の守備も連打で繋がれ3失点。しかし裏の攻撃で火を噴いた。

まさに走者一掃。連打連打、全員野球が開花する。
8得点と逆転し、最終回に遂に!!土居投手がマウンドへ。

剛速球がうなりを上げる。キャッチャーのプロテクターに
投げたボールがめり込む。

見事なクローザーを展開し、貴重な1勝をゲットした。


第二試合
喜劇的、奇跡の逆転負け。
勝てるはずの試合を1点差で取られる


M 1460 11
U 8110 10

8熊澤→5弓指
6渡部
2尚輝
D稲葉
5香川→8上杉
3上田
7尾崎
9盛本
4下垣

1啓祐


//////////////

マスター(以下M):何だその顔。

U番記者(以下U):はひ?

M:まさか、ここに来るまでにもう飲んだのか?

U:いいやらいれすか。こういうろりに、

 のまなくてろうすんの。

M:ちょっと何言ってるかわかんない。

U:落とす試合を拾い、

  拾える試合を落とした。

M:何だよしゃべれるのかよ。

U:うーん、実に甘美な劇場ですねぇ。

M:ハイネケンで顔洗ってこい。

U:試合って、一瞬一瞬の積み重ねでしょ。

 ターニングポイントって、その時見えないんですよ。

 後になって、「あそこだったか」ってなる。

M:じゃあ、あの敗戦のポイントはどこだったんだ?

U:敗戦はもういいですよ。

 ユーマーズ劇場の萌芽は、至る所にありました。

M:例えば?

U:初戦の上杉選手の激走。わき目も降らず、

 まるでリレーのアンカーのような颯爽とした走り。

 2戦目も、ファースト稲葉選手のローリングキャッチ。

 モーリーの絶妙バント。

 もうそれはそれは、観察するたびに見えるわけですよ。

 劇場がっ。

M:そんなん言ったら、もう全部劇場じゃねぇか。

U:何を今さら!その通り、全てが劇場ですよ。

 境目何てないんです。もう前夜から、あいや、

 前回の勧修寺の試合直後から、劇場は始まっているんです。

M:なんか、哲学だな。

U:人生、いつだって大逆転。

M:されることも多いけどな。

U:こら。


//////////////

取れる試合を落とし、1点差に泣いた敗戦。

しかし、今日の劇場は生き生きしていた。


ユーマーズとしてグランドに立てる喜びが、

その有難さが、もはやすべてだ。


AIだろうとクローンだろうと、

ユーマーズ劇場は簡単に複製できない。

この劇場は、バーチャルやマトリックスのような仮想空間では

生きていけない。グランドを踏みしめ、日々の生活、

何気ない出来事に光を当てることこそ劇場だからだ。

科学が興り、電気信号で価値を得たとしても、

ユーマーズ劇場には及ばない。



シェリー・ケーガン氏の言葉は、

以下で締めくくられる。

「友人や家族に愛されているという実感、

自分の子供に注ぐ愛情、

これらすべてがただの電気的な刺激でしかないとしたら、

その『人生』を肯定することはできない。

あなただってピュリツァー賞を受賞する仮想現実を体験するより、

本物のピュリツァー賞をもらう方がいいだろう?」



俺たちの劇場、

本物のユーマーズ劇場を、体感せよ。


秋空映える、上鳥羽グランド。今日も試合ができることに感謝。


観戦する子どもたちを守る。まるでおりに入れられているようで(笑)

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:53公式戦速報!

2023年09月10日

9/10 第十節

俺たちの「アレ」ユーマーズ劇場開花
まだまだ俺たちは、諦めない。



----アレへのマジックを3つ減らしました。
  ファンの期待も日に日に膨らんでいると思いますが、
  どんな想いで過ごしていますか。





そうですね、

あのー僕たちは、一戦一戦、

自分たちの野球をして、

やるだけなんで。





9月10日の首位攻防の前日、阪神甲子園球場。

「アレ」へのカウントダウンが始まったヒーローインタビューで、
近本選手の力強い言葉が甲子園を包んだ。



そうだ我らユーマーズは、Fリーグにおいて、

「アレ」を防ぐ立場にある。


挑み、阻み、可能性を手繰り寄せる。

晩夏から早秋に差し掛かる、

2021年の初優勝を決めたこの地で、

俺たちが「アレ」を止める。



しかし、仮に「アレ」を止めたとしても、

そうだ我らユーマーズ劇場は誰にも止められない。



満を持しての登板に胸躍らせていた土居選手の

『忘却のユニフォーム』を筆頭にして、


半ば想像を超えるファンタスティックプレーに、

勧修寺が沸いた。



そして、忘却のユニフォームを、

取りに行った功労者が、

「取りに行ったことを忘れた」。


嗚呼、この劇場こそ、

ユーマーズのそれなのだ。




メンバーも変化があった。

学会多忙につきモーリーが寝不足で無念の欠場。

それを横目に夜勤から寝ずに稲葉選手がやってきた。


それぞれのライフに、ドラマがある。



そうですね、

あのー僕たちは、一戦一戦、

自分たちのユーマーズ劇場を、

やるだけなんで。




近本選手のインタビューと、

このユーマーズの劇場ぶりが交差する。



今日は伊藤拓視選手が初参戦、そして、

福田選手の応援団、南さんが応援に駆けつけてくれた。



たくさんの方が集い、

そしてたくさんの劇場に酔いしれる。



勝ち負けは後からついてくる、

しかし今日は「負けられない」戦い。



雨雲は例によって蹴散らした。

いざゆかん、勧修寺の大地へ。



第一試合
あと1点に笑い、1点に泣く。
惜敗も劇場に溢れていた。



S 4004 8
U 6100 7

8渡部→4
6下垣
2尚輝
3香川
5弓指
7尾崎
9藤野
D拓視
4福田→8土居

1裕之


先発は失点率1位の裕之投手、しかし初回から捕まった。
死球と失策からの3ランと押し出しで4失点。しかしまだ分からない。

その直後、ユーマーズが仕返しする。
四球で貯めたランナーを、香川選手・弓指選手のタイムリーなどで
6得点。早々に逆転した。さらに尚輝選手のソロで7得点。
さあ3点を守り抜けるか。

その後2回3回と零封し、さあ炎のクローザー土居選手…の、
ユニフォームがない!!!

虚しくも登板果たせぬまま、
裕之投手、4回のマウンドへ。ここで手痛い4失点を許した。

途中、ホームで刺される弓指選手の「忘却のスライディング」など、
やや無駄な見せ場を作った。

無駄な見せ場だけではない、この試合のみに賭けた
下垣選手の牛若丸ばりの守備の舞に、雅な風が吹いた。


最終回も意地を見せるが、万事休す。

首位攻防は惜敗に帰した。

否、劇場に沸いた。


第二試合
息つく暇のないデッドヒート劇
辛くも逃げ切り7勝6敗1分に


U 6211 10
I 3040 7

4土居
6渡部
2尚輝
D稲葉
3香川
5弓指
7拓視
8尾崎
9藤野

1啓祐→福田


試合前、悠々と現れた睡眠不足の稲葉選手。
しかし「ボールが3つ見えて」も2安打と火を噴く。

初回のユーマーズ、土居選手の技ありバンドヒットから、
渡部選手圧巻の2ランで先制。

更に塁をため、弓指選手と拓視選手の連続タイムリー2塁打、
藤野選手のタイムリーで合計6得点を弾き出した。

先発は啓祐投手、初回点を許すも、2回3失点と好投。
途中直撃打を浴びうずくまる啓祐投手。しかし気合が違う。

「投げれるところまで投げる」

その心意気にベンチが締まる。

3回でマウンドを福田投手に譲る。応援団・南さんの鼓動が高鳴る。

不運な4失点もあったが、2回を締めた。

更に打撃では、渡部選手のソロに尚輝選手の本塁打など、
ダイヤモンドは大忙しだ。

結果3点差を守り、勝利を手繰り寄せたユーマーズ。

7勝6敗1分で勧修寺をあとにした。


///////////////
実況:さあ、今日は1勝1敗で終えましたユーマーズ。

解説:そうですねぇ。

実況:見どころはどこでしたでしょうか。

解説:スコアを書けるようになった福ちゃんの活躍、

   そして福ちゃんを応援していた南さんですね。

実況:なるほど、さすが見るところが違いますね。

   ではプレーはいかがでしょうか。

   やや首位に引き離された感もありますが、

   望みはまだあると見ていいでしょうか。

解説:拓視選手の「ラオウ」ばりの存在感、

   あれは今後に期待ですねぇ。

   顔面にあたってもびくともしない、鉄筋マンションのごどく、

   その力強さに期待が高まりますねぇ。

実況:ターニングポイントとなったシーンはありますか。

解説:そうですねぇ。

   香川選手が子どもたちにモミクチャにされてましたね。

   あの微笑ましい感じが、ターニングポイントですねぇ。

実況:試合の話全然ないやん!

解説:甘いな、小僧。

実況:こ、、、コゾウ!?

解説:プレーの前に、ユーマーズ劇場こそが、

    この先の価値を生むんだ。

    プレーはあくまでも氷山の一角。

    この一見素通りしそうなものにこそ、魂が宿る。

    ユニフォームを失い、登板できなかったドラマから、

    今日の戦いは始まっている。そう思わないか?

実況:まあ、確かに。

解説:いいも悪いもない、そのドラマに、ユーマーズ劇場が、ある。

   勝ち負けだけに一喜一憂するほど、ユーマーズ劇場は暇じゃないのさ。

実況:で、結局プレーの内容は覚えてないんじゃないですか?

解説:なぜ分かった。

実況:・・・。




////////////////

苦境は続いても、劇場は続いていく。

そうだ、そのプレー一つ一つに魂を込めること。

日常に咲く見えない花に、その劇場の沃野がある。

そう信じて、俺たちは、

やるしかない。


そうですね、

あのー僕たちは、一戦一戦、

自分たちの野球をして、

やるだけなんで。



近本選手が呼応する。

ユーマーズも、それに応える。



そんなことを書いているうちに、

「アレ」のマジックが5に減った。



俺たちの「アレ」は、

決して逃げてはいない。



正々堂々と、

ユーマーズ劇場を追いかける。


いつだって大逆転、

ワクワクしてる我ら、ユーマーズ。

次節は10月1日、希望ヶ丘だ。




1勝1敗も劇場は満開。南さん、拓視さん、土居さん、
ありがとうございました。ユニフォーム次は必ず。


悠々と到着する稲葉選手。ボール3つに見えても2安打と火を噴いた。  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 17:24公式戦速報!

2023年08月27日

8/27 第七節

灼熱の順延試合を久々の連勝で飾る
いよいよいくぞ、用意は、よろしいか



土曜の夕暮れ、試合直前の蝉しぐれ。

いそいそと少年野球の歓迎会に足を進める途中で、

軽トラを颯爽と走らせる啓祐投手と遭遇。


明日の先発を控えながら、

今日、今ここにある夏祭りの片づけに奔走していた。


ユーマーズ劇場には、じつは工学としての論理を持っている。

どういうプロセスで、日常が劇場化するか。

その方程式は、日々ある無数の「素通りしがちな日常」がスタートだ。



「もう、今日は、無(む)だ。」


翌朝の上鳥羽グランド。早めに着いたその大投手は、

今日の意気込みをそう語る。


U戦士一人一人に内在する劇場の沃野は、

きっと人の数だけ存在する。


その開化の舞台が、今こうして存在するという、

有難さ。

ユーマーズ劇場とは、日々の人生を感謝で返す、

そんな営みを指すのかもしれない。


4勝5敗1分と、負け越しているユーマーズ劇場。

さあ、ここで踏ん張れるかどうか、

リーグ戦を盛り上げる存在になれるかどうかは、

実は今日がその分水嶺になる。



危ぶまれたメンバーも揃った。

それぞれの想いがここに集った。

例えば、

高知入りをキャンセルしこの地に駆け付けた香川選手のように、

例えば、

和歌山からはせ参じた福田選手の心意気のように、



一人ひとりの想いの種が、

上鳥羽グランドに、蒔かれるのだ。



さあ、連敗を止めて、

首位奪還の狼煙を上げよ、ユーマーズ!


第一試合
夏男・啓祐投手「無の勝利」
香川砲も開花、得点力が躍進する



U 1042 7
I 1002 3

7熊澤
5弓指
6渡部
2尚輝
3香川
8尾崎
D藤野
9盛本
4福田

1啓祐

初回に早速チャンスメイク、香川選手しっかりと犠飛を決め先制点。
クリーンナップのつなぐ野球で3回は4得点、最終回も渡部選手の柵越えで2点を追加する。

投げては啓祐投手、前日の夏祭りの疲労を感じさせない抜群の変化球で打者を翻弄。4回3失点で勝利をゲットする。

手段選ばずであれば全員が出塁を実現した。
モーリーこと盛本選手の三振振り逃げも、りっぱな出塁だ。

打って繋いで、投げて守って、
そんな心強い試合展開が、灼熱の上鳥羽で体現された。


第二試合
先攻逃げ切ったユーマーズ
今季初の2連勝で貯金1だ


U 5311 10
M 1013 5

8熊澤→4
7尾崎→8
6渡部
2尚輝
3香川
4弓指→5
9藤野
5福田→1
D盛本→7

1裕之

9月の晩夏の足音を前にしても、一向に暑さは引かない。
引かないのはユーマーズとて同じ。
ここで連勝掴み取り、首位奪還の狼煙を上げる。

初回の攻撃でビッグウェーブを作る。
3連続四球から、尚輝選手のタイムリー2ベースで2点。
そして圧巻の香川選手、さく越えの見事なアーチ。

「恐竜に足をかまれた」その怪我を感じさせない猛打で
5点をゲットする。

2回も攻撃は止まらない。
渡部選手のタイムリーに、またまた香川選手の2点タイムリー。

その後尾崎選手の犠飛や、尚輝選手の本塁打もあって
10得点。

投げては裕之投手、3回を2失点でピシャリ。
その後福田選手にマウンドを託す。
3失点を許すも速球が冴えわたった。

継投開化で2連勝、
星を6勝5敗1分とし、首位奪還の射程距離内に留まった。


////////////////

U番記者(以下U):ユーマーズ、弓指監督です。

弓指監督(以下Y):おーん。

U:えー、序盤から拮抗した展開もありましたが。

Y:いやいやまあ、おーん。

 この連勝は大きいと思うよ。ハッキリ言って。

U:勝負所はどこにあったとお考えですか。

Y:おーん。まあ、みんな声出てたし、

 まあ、おーん。ミスも少なかったんちゃうかな。おーん。

 ハッキリ言って。

U:昨夜の夏祭りで啓祐投手、瀕死の疲労からの完投勝利。

Y:おーん。まあ夏男やし、その辺は心配してないしなあ。

 おーん。

U:香川選手のお土産に舌鼓されたとか。

Y:おーん、あのぉ、あんこと餅のバランス言うんかな。

 多分あれ、冷やしてもウマいと思うよ。おーん。

 ただ、あれや、リーディンの存在が大きいんちゃうかな。

U:リーディン?…ああ、リーディングヒッターから

 あだ名がついた熊澤選手のことをおっしゃっていると?

Y:言うたやろ。リーディンの存在大きいって。

 俺言うたよな。番記者が勉強せなあかんで。

U:尾崎キャプテンの声もよく出ていましたねぇ。

Y:あのねぇ、キャップはもちろんイイんやけど、

 モーリーのダイビングキャッチも凄かったよ。おーん。

Y:モーリー?…あー、ライトに守った盛本選手のことを

 おっしゃっていると?

U:言うたやんか。俺言うたよな。

 モーリーって。モーリー言うたらわかるやろ。

 番記者が蒸し返してどないすんねん。




////////////////


人集めは毎回、心が躍る。

確かに苦労はある。しかし、それぞれの人生を抱え、

それでもこうして、集まってくれる人たちがいるということ。


こんなすごいこと、そう簡単には起こりえない。

日々の軌跡と、こうして集う奇跡に感謝し、

さあ、いよいよ晩夏から早秋へ、

ユーマーズ劇場、開演なのだ。



新球を使っての2連勝、気持ちはヒトシオ。


練習風景、数分でも準備は肝心。
さあ、9月10日、あの優勝を決めた勧修寺で会おうぞ!  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 14:42公式戦速報!

2023年07月23日

7/23 第六節

2連敗、灼熱に溶けたユーマーズ
だからこそ劇場が光る




結論から書くと、

ユーマーズ、暑さに負けた。



ミートグッバイ未遂に、

熱中症未遂。

試合前のどたばたも、

いわば猛暑にしてやられたか。



グローブを忘れ、

パーキングを見失い、

夜勤明けでDP志願。


リーディンという新たなワードも飛び出して、

劇場は今日も絶好調だ。


…試合の結果?なんのことだ。

俺たちはそんなみみっちい集団だったのか?


今日は啓祐夫人が初参戦、

ベンチは笑顔で溢れた。



日陰のない川口に、

応援に駆けつけていただいたという、

この有り難さよ。

これ以上の価値はあろうか。


2連敗がどうした。

そんなこと、ユーマーズは慣れっこじゃないか。

「ここから」劇場は始まるのだ。


…え?試合を振り返らないのかって?

仕方ない、ダイジェストでお届けしてやる。



第一試合
灼熱の河川敷に登る太陽
見せ場つくるも力尽きる


U 2002 4
R 660- 12

7熊澤
4下垣
6渡部
D稲葉
2香川
5弓指
9尾崎
3藤野
9盛本

1啓祐→裕之

先発は啓祐投手、緩急織り混ぜるも猛打に泣く。
打っては稲葉選手、弓指選手のタイムリーで追い付き、
圧巻は藤野選手の柵越えリストスイングホームランと見せ場つくるも、追い付かず。

裕之投手への継投も光ったが、悔しい敗戦だ。


第二試合
魔の3回、監督継投し損ねる
2連敗で借金生活へ、だからどうした

U 122 5
S 137 11

6渡部
7尾崎
D香川→3
2稲葉
5弓指
9盛本
3藤野→4
4下垣→3→D
8熊澤

1啓祐

//////////////

マスター(以下M):え?俺?

U番記者(以下U):はぁー。

M:戦評からここに振るのかよ。

U:仕方ないですよ、

 それくらい悔しかったんでしょ。

 あれだけ継投って言いながら、

 3回で継投し損ねましたからね。

 裕之投手に頭上がらないですよアレ。

M:まあ、奥様もいらしたことだしな。

U:いや、それとこれとは別!

 監督は戦犯ものです。

M:しかし藤野選手のホームラン、

 あれは凄いな。手首でもっていくんだろ?

 フィストアーチとでも呼ぼうか?

U:出小手みたいに打ってるんですかね。

 普段は何打ってるんですかね。

M:こらこら。

U:しかし暑さは言い訳になりませんが、

 2試合目はきつそうでした。

M:そうだろうな。

 スコアがそれを表している。

U:熊澤選手のリーディンは続いています、

 モーリーの朝9時からのインターンからフル回転。

M:何か発表があったんだろ?

U:サロン化計画が遂に宣言されました。

M:美容院?

U:それ、渡部選手が言ったやつでしょ。

M:色んな人が集まる場にしようってことだな。

 ユーマーズ劇場がテーマパークにでもなるか。

U:あ、それ面白いですね。

M:何か言葉に覇気がないぞ。

U:稲葉選手、ミートグッバイ寸前で耐えました。

 ガッキーも技ありバッティング魅せました。

 尾崎選手もいい声出てました。

 香川選手は今日も救世主の差し入れ、

 こんな心豊かなチームがありますか。

M:まあ、そんなことを言っているうちに、

 第二試合を振り返れなくなったじゃないか。

U:いいんです。もう、今日のことは。

M:何か切ないブルースでも流そうか。

 次節は8月27日だろ?まだ先だな。

U:8月20日のBBBQで発散させますよ!

M:うん、Bがひとつ多いわ。

//////////////


吉田夫婦の仲睦まじいご様子。今日のためにご用意いただいた日傘が光る。


灼熱の戦いに2連敗、それも劇場だこの野郎。


次節までの一か月の間に、

水面下で動き出しているプロジェクトが顔を出す。

その日を待て。



  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 18:09公式戦速報!

2023年07月16日

7/15 第一期UMAs杯選手権(U王)決まる

劇場を盤上に移し、
インターン生、盛本選手への「かわいがり」のような展開で
開幕した「第一期UMAs杯」、

見事盛本選手が、初代選手権者、
通称『U王』に輝いた。


ユーマーズ劇場を盤上に変え、
新たな船出を宇治に示したユーマーズ。


全勝の文句なしの君臨に、
特別立会人を務めた啓祐投手も

「さすが若き血潮」

と絶賛のコメント。



ユーマーズ劇場がグランドだけじゃない、

頭脳のスポーツ、盤上のドラマは始まったばかり。


次なる挑戦者決定リーグ戦の開催も、
早速噂されている。



さあ、もう、何でもありだ。

おもろいと思ったものに、ただかぶりついていく。


ユーマーズのインターンの真骨頂が、
真夏の宇治で花開いた。


//////////////////

マスター(以下M):ところでさあ。

U番記者(以下U):はい?

M:ユーマーズって、いつから将棋クラブになったんよ。

U:は?

M:初代U王って。

U:ふっ。

M:お前さっきから「は」とか「ふ」しか言ってないぞ。

U:マスターも分かってないですね。

 ユーマーズ劇場はグランドだけの話ではなくって

 U戦士それぞれが持つ個性や暮らし全てが劇場に凌駕される。

 今回の戦いも盤上のドラマは数多くありました。

 義弘選手の振り飛車、弓指監督の袖飛車、

 そして1コマ間違えて勝機を逃す展開。

 「そんなトロフィー準備しているところが素晴らしい。

 その粘りを盤面で生かしたかったですな」

 この啓祐投手のコメントの示唆の深さといったら(笑)。

M:だからなんで、将棋なんだよ。

U:ユーマーズには「晴耕雨読プラン」というものがあります。

 雨天でグランドに立てない状況は今年も多発している。

 そんな中で、雨だからって「何もできない」わけじゃない。

 室内で共に相まみえることも、ユーマーズ劇場なわけです。

M:まさに多様性か。

U:さすがマスター、わかってるじゃないすか!

 盛本選手の見事な指しまわしで初代U王になりました。

 これもインターン企画の一環であり、

 さあ次からの展開がスタートしたわけです。

 何でもいい、始めてみればいい。

 そこからでしか見えない景色はあるんです、間違いなく。

M:いいから早く俺の『ご褒美ラーメン』食えって。のびるぞ。

U:おおお!


////////////////////


最年長と最年少のぶつかり合い。盤上のユーマーズ劇場がスタートした。


特注のトロフィー。タイトル管理委員会って、どこにあるんだ?


鋭い一手が盤上で輝いた。盛本選手の精巧な一手が決まっていく。


若き血潮の波を受け止め、振り飛車でモーリーを攻め立てる義弘選手。いぶし銀の技が唸った


見事勝利し、初代U王に輝いた。次なる挑戦者決定リーグ戦がどうなる?


試合後、初代U王を祝し駆け付けた啓祐投手と鍋をつつく。啓祐投手の人生講話はモーリーの心を揺さぶった。


勝利者インタビュー。

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 07:29公式戦速報!UMAs 20th プロジェクト

2023年06月25日

6/25 第五節

4勝3敗分のユーマーズ
ここで改めて、ソフトボールを、問う



前回の試合、亀岡さくら公園から雨天順延をはさみ、

ほぼ1か月ぶりの公式戦となる。


この間で、季節は葉桜から初夏の形相を示し始めた。

まさに季節の変わり目を、

ユーマーズは「無風」で過ごした。

否、公式戦がなかったとはいえ、

無風とはいささか言葉が過ぎた。

過ぎたどころか、その無風足ればこそ、

大きな変化をユーマーズは生み出していた。


一つはインターン。

今後のユーマーズを総合プロデュースする盛本選手が、

いよいよその活動を明らかにしていく。

行動がそのまま価値になる。

具体性がそのまま現実を創り出す。

ノーリスクなフィールドで、次代の宝が

どんな行動と具体的成果を生み出すのか、

まだ前例を持ってはいない。



もう一つはテーマソング。

サウンドロゴの達人・原田博之さんの魔術が、

あの短時間で構想を形にした。


巧遅は拙速に如かず。

詩を奏で、その生み出されるプロセスに、

ユーマーズは驚きと共に無限の可能性を肌で感じた。



グランドとは程遠い位置で、

ソフトボールが展開され、

ユーマーズが伸長する世界。



しかしそれは、

ユーマーズというチームだけの話ではない。

そう、ユーマーズはあくまでも集合体であり、

空気であり風土であり、

個々の構成によってやがて存在する「らしい」ものだ。



選手一人ひとりは、それぞれの生活様式の中で、

この1か月、様々な劇場を生きている。


見えないもの、その潜在に宿るプロセスは、

この先どんな稀有な歴史にも登場しないが、

確実に、「ある」。



個々の重み、ユーマーズの歩み、

そのあらゆる集合体としての、6月25日。


場所は本拠地・上鳥羽グランドだ。



…こうやってつらつらと書いていても、思う。

嗚呼、グランドに立つってことが、

これほどに興奮を呼びおこし、

その興奮を抑えようと文をしたためるのかと。


だからこそ、今こうして、

グランドに立てることの喜びを、思うのである。


だからこそ、日曜のひととき、

真剣に楽しもうとするのである。



対戦相手は大事だ。

拮抗し敗れた試合、ライバルに相応しい相手、

惜敗を喫したが、まさに稀有な歴史の1ページだろう。



拮抗の逆で、大差で勝った試合もあった。

初回に21得点、「スミ1」とはよく言ったものだが、

「スミ21」は聞いたことがない。しかし現実となった。

だからって、こういう勝てる相手が嬉しいかと言うと、

むしろ逆だ。



ユーマーズ劇場を生み出すには、

個々の人生、生活様式はベースでありつつも、


そう、グランドという場がある事、

そしてがっぷりよつで組みたいと思える、

対戦相手がある事が大事だ。


大差で勝っても、互いに高め合えぬ勝利では、

ユーマーズのMBOは喜ばない。


相手を尊重し、認め合えるからこそ、

ユーマーズは燃える。

それは試合だけでなく審判も同じだ。

審判も「大切な試合」である。


間違うことが問題ではない、

誠実に立てるかどうかということが大事なのだ。


これはある意味、人間性の問題であり、

その人の資質が如実に現れる。


互いに組み合いたいと思える資質と、

もう思わず鼻をつまみたくなる、遠ざけたい資質はある。



ユーマーズ劇場は待ってくれない。

この瞬間にも、新たな機会、恵の場が生まれている。

だから、私たちは、関わる相手を選択する。

違うと思ったら、違うのだ。

鼻をつまんでいる暇はない、

そんなものはさっさと置いていかねばならない。


奇跡の集合体であるユーマーズ戦士が、

これから作っていく劇場、

その価値を思えば、なおさらだ。




今日という日は、実に不思議な日だ。

大勝に、惜敗に、邂逅に、猛省に、

そして、やっぱり、試合にしても何にしても、

イイ人とやりたいという、

多様な願いに満ちた日だった。



ユーマーズは、勝ち負けではない。

勝つことを一里塚に、その向こうを見ている。


ふと思う、ユーマーズは勝ち負けを最重要視しないとは言いつつも、

じゃあ、だからうちは、やさしいチームかと言ったら、

多分、違うのだろう。



ある意味で、ただうまいだけでは、

ただ好きなだけでは、

ただ勝ちたいという前傾姿勢だけでは、

ユーマーズ戦士にはなれない。


それは、毎試合の、

ユーマーズのベンチを見てもらえれば、

明らかだ。


ここに集ったユーマーズ戦士たちの、

奇跡の出逢いと、メンバーの人間性の高さを、

今改めて、思うのである。



その景色が、もう、目の前にある。

来週はその景色を見つめる日になる。

再来週からの2週は灼熱の川口ロードだ。


色々ある。人生の縮図だ。

だから、面白いのだろう。

だから、頑張れるのだろう。


第一試合

U 21 000 21
N 0011 2

7渡部→8
6下垣
2尚輝
4稲葉
5香川
3上田
D義弘
9盛本
8尾崎→7弓指

1啓祐


第二試合

U 00010 1
S 1001- 2

6渡部
8尾崎→D義弘
2尚輝→8
3稲葉→2
5香川
7弓指
4下垣
D上田→3
9盛本

1裕之



軽快に狐ダンスを披露するがっきー。朝の7時過ぎだ。


新たに付け加わったネット。ファウルによる場外防止策だ。


専属カメラマンの巧みな技も光った今日の公式戦。
4勝3敗1分と苦しい状況続いているが、ここからが本番だ!  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:19公式戦速報!

2023年05月29日

5/28第四節&ほろ酔い会

モーリーデビューに沸くユーマーズ
ほろ酔い会でバクハツ、3勝2敗1分に



# 大竹泣いてるやん


5/27、伝統の巨人阪神戦、7回の阪神の攻撃。

先発7回零封、その後降板した阪神・大竹投手は、

これぞ芸術と言わしめる繋ぐ打線で均衡を破り

味方の先制点を確認した瞬間、

もう耐えられなくなっていた。


TVカメラは、歓喜の阪神ベンチを映し出す。

やがて号泣の大竹投手を捉える。


勝利投手の権利を得たことの喜びはあっただろう、

しかしそれが涙の本質的な理由ではない。


味方打線の連綿と続く、懸命に手繰り寄せる勝利への執念、

その支え合う熱気と愛が、涙腺の蛇口を緩めたのだ。


1か月ぶりのユーマーズ劇場を待たずして、

前日の甲子園で、その愛を、劇場を、垣間見せた。



『大竹泣いてるやん』



ツイッターで即トレンドしたこの言葉は、

そんな目に見えないチームとしての団結力と、

ドラマの尽きぬ幾重にも連なる劇場の産物である。



…さて、ユーマーズだ。



5月14日の公式戦はお休み、だが、

ここまでの1か月、

ユーマーズは「何もしていなかった」わけではない。

先のブログにも書いた、

インターンシップ生の誕生に沸き、

新しい視座からの戦力が加わった。


ユーマーズが、もっともっと大きくなる。

その鼓動が誕生したのだ。


あらゆる予感と、感動を携えて、

さくら公園に、季節外れの桜満開となるかどうか。


第一試合
冷や冷やの1点差勝利
しかし慌てなかったUベンチ


7上杉
4下垣
6渡部
2尚輝
3→5香川
9藤野
8尾崎
5福田→3上田
D盛本→弓指

1啓祐→裕之

N 30000 3
U 0031- 4

終わってみれば僅差、
しかしずっと良好なムードが流れていた。

初回の守り、啓祐投手初回3失点とするも、
以後の緩急は冴えわたり、3回3失点の好投。
その後黄金パターン、裕之投手に継投し零封、
味方の援護を待つ。

動いたのは3回、尚輝選手、香川選手の連続タイムリーで同点。
しかしあと1点が出ずに4回を迎える。

その4回、ノーヒットで1点をもぎ取る。
1・3塁で下垣選手のゴロでもたつく間に、
忍びのような恰好で誰にも気づかれずに弓指ホームイン、
これが決勝点になった。

いい流れ、楽しむ流れを崩さなかったのが大きい。
劇場メーカーの上杉選手と、初参戦のインターン生・盛本選手の二重奏が、
さくら公園に、今までにない桜を咲かせた。
そして、二遊間の「ナベガキコンビ」の秀逸なフィールディングにも舌を巻いた。

躍動するユーマーズが、

今日もここにあるという、しあわせを噛み締める。


第二試合
嗚呼、遠く及ばぬ追撃も、
総力戦に次への可能性を見出す


6渡部
8尾崎
2尚輝
5香川
D弓指
3上田
9藤野→盛本
7上杉
4下垣

1福田→裕之→啓祐

先発は福田投手、速球冴えるも狭い球場に泣かされた。
2打席連続被弾などで5失点のスタート。

攻撃で圧巻は香川選手の豪快アーチ、
ダイナミックな放物線が亀岡の空に花開いた。

つなぐ打線はその後も続き、尚輝選手の犠飛に
劇場メーカー上杉選手のタイムリーで3得点と押せ押せ。

しかし相手打線の猛攻は止まらず15得点を許す。
途中裕之投手、啓祐投手という3投手の総力継投を実現させる。
点は取られたが、つながる意識は高まった。

最終回の攻撃、2アウトでも諦めないハートで
6得点と迫るも、万事休す。もうあと6点足りなかった。

だが見せ場を作った。
デビュー戦、モーリーこと盛本選手の快音安打は、
今日もっとも秀逸なクリーンヒットだった。

これで3勝2敗1分となったが、長いリーグ戦、
まだまだ分からない。星のつぶし合いは必至だ。


その直後に開催された「ほろ酔い会」、
いつものふみやで初の昼のみ、どこがほろ酔いやねんというくらい、
泥酔状態だったユーマーズメンバー。

この泥酔、次は祝杯にしたいものだ。



『大竹泣いてるやん』


冷静に見れば、その涙には深い理由がある。


2017年にソフトバンクに育成4位で入団、

昨季は6月下旬に一軍登録されるも、

2度の先発で結果を残せず、

そのままシーズンを終え、

悔しい野球人生が継続していた。


今季、新天地の阪神に移籍、

長く暗いトンネルを抜け出し、

想いは一入(ひとしお)だろうことは

容易に想像がつく。


懸命にもがき苦しんだ者に与えられる称号、

それに比べればある意味で、

何とか賞とか、そんなものは軽い。


そのことを、ユーマーズもまた、

亀岡の地で、そして鞍馬口のふみやで、体現した。


まだまだ終わらぬユーマーズ劇場、

その想い、たればこそ。


横断幕を背に、気合を入れる香川選手。


デビュー戦モーリーこと盛本選手。見事なヒットを放った。


両投手並んでのブルペン。気合が入る。


こうしてコロナを終え、対面できる喜び。


…からの、15時過ぎ開催したほろ酔い会。全然ほろ酔いじゃない。


渡部・弓指との取っ組み合い…じゃないよ。ただの酔っぱらい。


帰路に入るユーマーズメンバー。もうこの時の記憶がない。

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 09:29公式戦速報!