完敗と快勝の狭間でもがいたU
猛暑の野洲川で劇場開花
打ち出でて 三上の山を 詠(えいず)れば
雪こそなけれ 富士のあけぼの
現在放映中の大河ドラマ『光る君へ』の主人公は、
源氏物語の著者・紫式部である。
冒頭の和歌はその紫式部が、
野洲に訪れた際に詠んだものである。
三上の山と言えばそう、
このブログでもおなじみ、
近江富士こと三上山である。
富士山を飾る高嶺の雪はなくとも、
まるでそこに富士山がそびえているではないか。
さすがの想像力である。
しかし今日の三上山は、
雪どころか水さえ乏しいほどの暑さである。
熱い戦いは毎度の如く、
まさに綱渡りで辛勝を重ね、
辛うじて首位をキープしている。
ユーマーズはちょうど今季の半分を折り返した。
負けは一つ。結果として悪くはないが、
結果以上に秀逸な出来事がある。
そう、今のユーマーズは、
メンバーに恵まれているということだ。
あの伝説も帰ってくる。
若きルーキーの台頭も目覚ましい。
人が命、そのことを痛感するのである。
猛暑の野洲川運動公園、
さあ、15名の猛者と、1名のレジェンドが、
三上の山のふもとで、どんな劇場を展開したのか。
今日は何と3年ぶりに享平選手が関東から凱旋参戦。
そして、レジェンド澤選手が特別コーチで舞い戻った。
劇場は伝説を呼ぶ。灼熱の地に、ユーマーズ栄えるか。
第一試合
打線沈黙、猛暑に伏したか
今季2敗目、富士のあけぼの
U 0000 0
M 1313 8
6下垣
4渡部→7
8熊澤
D稲葉
2香川
7上杉→4山口
3享平→上田
9盛本
5福田
1啓祐→遠嶋
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実況:今季2敗目を喫したユーマーズですが
どうご覧になりましたか。
解説:いやもう、おーん。
打つ方はサッパリっていうか、おーん。
実況:8時過ぎに到着したユーマーズ、
開門が遅れて立ち往生しました。
解説:だからもお、そこからやね。
開かへんかったら車入れられないやんか。
実況:熊澤選手のナイスアシストもありましたが。
解説:おーん、そこは見せ場やったね。
ハッキリ言って。
実況:5安打と健闘もしましたが得点に結びつかず。
解説:あの初回のタッチアップやな。
野洲川いうたらあれやろ、大ムカデのおったとこやろ?
実況:オオムカデ?ああ、伝説の。
解説:それに足巻き取られたんとちゃうか。ハッキリ言って。
実況:しかし劇場は確かに幾度となく開花しました。
解説:全員野球で、がーって行こうとしたのは確かやな。
暑さもあるよ、ハッキリ言って。
実況:これでユーマーズ2敗目となりましたが。
解説:分かってるよ、見たらわかるやろ。
ていうかなぁ、お前。ハッキリ言って、練習しなあかんで。
実況:湿っていた打撃ですか?
解説:ジャンケンや。また負けて先攻やろ。
何でその、な、いぉ、チョキ出すんかなあ。
実況:あるんですか、出すジャンケンって。
解説:普通出さんで。チョキは。
あとあのぉ、何か聞こえとったなぁ。パパとか。
実況:あ、APA(あぱ)ですか。
解説:そんなこと言う暇あったらジャンケンの特訓せえって。
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第二試合
遠嶋▶裕之▶福田の継投で投げ勝った!
香川選手代打ダメ押しで押せ押せ
U 2042 8
R 0212 4
9享平
4下垣
8熊澤
4渡部
2稲葉
7上杉
D山口→香川
3上田
5弓指→盛本
1遠嶋→裕之→福田
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マスター(以下M):来たな、やっぱり。
U番記者(以下U):そりゃそうでしょ、勝ったんだから。
M:お前好みの継投勝利だもんな。
インターン女子(以下J):見応えありましたよ。
M:おお、いいねぇ。聞こうじゃないか。
J:タイムリー6本のうち5本が二塁打なんです。
次の塁に攻め入った良い流れが継続しました。
M:ほぉなるほど。、
J:投げては初回、遠嶋投手の続投でしたが、
見事な投げっぷり。豪快な投球で4番を三振に。
M:やるねぇ。
J:2番手の裕之投手も被弾こそあれ、安定感抜群でした。
夏バテが危惧されましたが、2回を3失点はまずまずです。
M:で、抑えは福ちゃん?
J:福田投手、やや制球に苦しみましたが粘り勝ちですね。
3人で4回を4失点。いい勝ち方だと思います。
U:ちょっと、俺も話していいか?
M:いたのかお前。
U:いますよ勿論。
…そういう細かい描写も大事ですが、ユーマーズ劇場が肝心です。
M:劇場開花したわけね。
U:下垣選手の迷走は見ものでした、多分熱中症ですよ。
三塁コーチの澤さんが声出ていて、あの貢献度は高いですよね。
9月から完全復活宣言でましたから、劇場益々華々しくなります。
上杉・上田・弓指の連続タイムリー2塁打も圧巻でした。
それぞれのプレーにらしさが光って、ああ、ユーマーズ劇場だなあと。
M:なかなか二人でレポート聞くと、臨場感があるな。
J:実はもう一つ、大事なお知らせがあるんです。
試合ではないんですがそれは、
U:それは次回に取って置こうよ。ね♪
M:気持ち悪いなお前。
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紫式部には、辞世の句がある。
誰か世に
ながらへて見る
書きとめし
跡は消えせぬ
形見なれども
去り行く人の書いたものを、
さて誰が読んでくれるのだろう。
書くことで形は残るけれども、という意味だ。
そう、何あろうこのブログもそうだ。
ユーマーズ劇場の一つひとつは、しかしながら
事細かく記載は出来ていない。
しかし、それぞれの熱きプレーは、
ユーマーズ劇場という裾野を許す限り、続くのだ。
今日も香川選手、上田選手の差し入れが
チームを鼓舞した。
この貢献の大きさである。これ以上の価値があろうか。
1勝1敗、8勝2敗1分けで、
公式戦はしばしの休息。
8月は、飲み会(2回ってどうよ)に日野BBQと、
目白押しだ。
今日はとにかく、2つの大きな再会に、感謝。
15名が勢揃いの今日、三上山をバックに記念写真。
いいね!
8時過ぎに到着しても開かないゲート。立ち往生は勘弁…。
中央奥で、球拾いにいそしんでいただている澤選手。感謝。
懐かしい顔ぶれに話題も弾む。ユーマーズ劇場フォーエバー。
ずっとずっと騒がしいユーマーズベンチ。それこそがユーマーズさ。