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2019年06月23日

6/23第五節

前半戦を6勝4敗で折り返し望みをつなぐ
劇的サヨナラの影で、全員野球が開花した日



試合を終えて、帰路につく。


夕日を目前にした薄暗い空の下で、

心地いい疲労感が体を覆う。


重い荷物を背負い頭をたれる選手をよそに、

付き添った子どもたちは変わらずはしゃいでいる。


今日は悔しかったね。

あのプレーは凄かったね。


私たちはソフトボールを通じて、

UMAsというチームを通じて、

持論を展開しながら、

そんなささやかな幸せを享受している。


やけになることもある。

悔しくて眠れない事だって、ある。


私たちにとってのこのいつも通りの日常が、

いつの頃からか当たり前の幸せとして、そばにいた。



今日の帰路は、そんな幸せに溢れた帰路だった。

2連勝したことは確かに前提だとは思うけれども、

きっとそれだけではないだろう。



「オレ、後半戦いけるとおもうよ(啓祐選手)。」


この言葉が全てを象徴していた。

UMAsのビクトリーロードは、

この言葉がある限り消えない。


そして、この言葉に呼応される者に限り、

UMAsというものが個々に特別な形となって胸に刻まれる。



今回は、そんな、帰路だったんだと、

思う。。


6勝4敗で折り返した試合展開が、

そんな帰路に、してくれたんだと、思うのでした。



第一試合
劇的サヨナラは、UMAs魂のこもった結果
啓祐投手、粘り抜いた力投でサヨナラ呼び寄せる



R 3201 6
U 0124 7


選評

先発は啓祐投手、巧みな投球術もやや苦戦を強いられ
先頭を四球で歩かせ2ランを浴びる。

初回の攻撃、急遽参戦した荒木選手を2番にすえるも
豪腕投手の前に沈黙。零封される。

その後少しずつ失点を許した啓祐投手、
4回を投げて6失点でマウンドを降り、仲間の援護を待つ。

3点を何とかもぎ取るものの、
微妙なジャッジでアウトを取られるなど、流れがUMAsに向かない。

最終回で3点ビハインド。ここからの4点は難しいという空気がベンチを覆う。

しかし、これだからソフトは分からない。
粟津選手が執念で出塁し、尾崎選手の快打の後、
この日9番に経つ安田選手の見事なタイムリー、
そして渡部選手の痛烈3塁打で同点にする。

こんな展開、正直描いてなかった。

更に相手は2者連続敬遠として塁を溜め、
4番稲葉選手に照準を定める。

「タイム。代打、オレ」

弓指選手の重い腰が持ち上がる。
決意に満ちた表情で3球三振。

これでチームが盛り上がる。


「…おいおい。よく書けるなこんな記事。

 何で三振で盛り上がるんだよ」


おせおせのUMAs、助っ人畑選手のヒットで
結果、見事な執念のサヨナラ勝利をもぎ取る。


大事なことは、

ここまでのお膳立て、

ここまでのストーリー。


UMAsの凄さが、ここで浮き彫りになる。

帰路で盛り上がらないわけがないのだ。


首位を走る洛和会に土をつけ、

いわば前回のリベンジを達成させた。


この勢いを、後半戦につなげる。

誓いのこぶしが、硬くなる。



第二試合
UMAs祭り、21得点に何を見る
裕之投手、磐石の投球で完投勝利


U 12 432 21
N 0004 4

選評

このスコアで、何となく、
当日の空気感が伝わってくるだろう。


そう、結論から言って、

UMAsの圧勝だった。


しかし、しかしである。


肝心なことは、何本打ったか、何点取ったかでなく、

その一打、その一投に、どんな状況であれ、

“どれだけ魂を込めたか”だ。


魂には2通りある。


1)一生懸命に最後までやり切る気持ち

2)相手を思い、この場に感謝し、誠実で謙虚な気持ち



こういう一方的な試合ほど、

選手に内在する“魂”は露骨に現れる。


UMAs魂、圧倒、入魂の真髄は、

むしろこういう場面にこそ表装するのかもしれない。



世界的ベストセラー『夜と霧』を書いた

V・フランクルは、


その著書の中でこう書いている。


『脆弱な人間とは、内的なよりどころをもたない人間だ』


それは恐らく、

勝てばいい、という思考から脱却した、

内面の克服であり、理念追及の在り様に例えられる。


この試合で得点に絡まなかった選手はいない。
先頭打者の役割を果たしきった渡部選手。
尚輝選手、サイクル目前。
稲葉選手貫禄の本塁打。
荒木選手の可憐なアーチ。
安田選手技ありの3連打。
声を出し、打率でチームを牽引する尾崎選手。
点差開く中でも三塁打で全力疾走(迷走?)する弓指選手。
難しい局面、この点差でも我を失わずに投げきった裕之投手。
急遽代走に借り出されるも全力で走った啓祐投手。

そして、、、この試合を支えエールを送ってくれた奥様方。

全力プレーの結果が、内面に打ち勝った結果が、

この猛打を生んだと、私は信じている。



「…おいおい。よく書けるなこんな記事。

 何の哲学語ってんだよ。ソフトボールだぜ?」



これで6勝4敗。

少しだけつまづいたかもしれないけれど、

後半戦、まだまだ楽しみは尽きない。



そして、UMAsを支えてくれている

奥様方に、何か選手達から感謝の気持ちを込めて、

何か出来ないかと、改めて思った一日でした。



今日、この場で試合が出来たこと、

たくさんの方々にお越し頂けた事、

切に感謝し、次回七夕の後半戦を戦いたいと、思います。


いざ!アマノガワ!



急遽の参戦で台風の目になった荒木選手。こういう意外性は重要だ。

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 18:16公式戦速報!

2019年06月09日

6/9第四節

この悔しさが、UMAsとしての価値を生み出す。
この日集った10名のU戦士が、そう、生きたように。



晩春から初夏に向かう、ここ横大路。

3勝3敗で迎える第四節は、

UMAs常勝時代(2016年)に入って初の

ギリギリ9名スタート。

間一髪で10名に到達するも、戦力としてはまさにきりきり舞い。

しかし、今日の殊勲は、鮮烈でビューの高原選手待望の登場だ。


ビッグスケールのプレーが、UMAs連勝を手繰り寄せるか。


2つの強敵を前に、3匹の獣へんが、今牙をむく!


第一試合
裕之投手、貫禄の完投勝利
伝統の一戦、梅垣サイクルの宴や!


U 4378 22
S 0010 1

選評

先攻UMAs、まさに得点の調べ。
書いても書いても書ききれない。

圧巻は梅垣選手、見事なサイクル安打!
リーグにまたしても、記録と記憶を刻んだ。

デビュー戦の高原選手、やはりと言うかさすがと言うか、
初戦で2本の本塁打。新人王間違いなし。

山添選手の感激初アーチ、安田選手のミラクルアーチと、
沸きに沸いた。

投げては裕之投手、1失点こそ許すも
堂々の完投勝利。

新撰組の救済投手にも確かに救われ、
伝統の一戦はやや一方的な展開にはなったが、

このエンドレスロード、宿命の一戦は、
これからも横大路グランドを席巻する。

さあ、これで待望の貯金1。
2に伸ばすか、また貯金くずすのか。


第二試合
惜敗は“V奪還”のプロローグ!
この悔しさが明日を創る、価値ある黒星


I 00120 3
U 00200 2

選評

結論から言って、負けたわけである。
しかも最終回、同点のランナーをおいて2アウト。

あと一本に泣く、これはソフトの宿命でもある。

啓祐投手の見事すぎる投球術で3点に抑える好投ぶりは、
もはやこの凄さを言い表す言葉すら思い出せない。


確かに、負けたわけである。

しかし、こんな痺れる試合は、

やめられないのである。


やめられないうちは、希望がある。

4敗がどうした、きっと後半戦は、混戦になる。


そして必ず、奇跡は起こる。


この悔しさが、UMAsとしての価値を生み出す。


この日集った10名のU戦士が、

そう、生きたように。


  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 22:06公式戦速報!