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2022年10月29日

《UMAsストーリー》11/6の、ド真剣な戦い

木と白球の乾いた音が、秋の夕暮れに響いていた。

湿り気を帯びた黒土が、乾いた音はなかったかのように、

沈んだ音だけをグランドに残し、

そしてまた、固く乾いた音を許した。



秋の深まりを覚える10月、

某大学・硬式野球部の練習場は、

その小高い丘にある。

若い猛者たちが、黙々と、

息を白く染めていた。



「どうぞお入りください」



硬式野球部の監督にお出迎えを受け、

バックネット裏にお邪魔する。



「みんな、真面目でいい奴ばっかです」


監督の頬が緩む。




その数はざっと50名ほど。

一人ひとりから発せられる熱っ気が、

秋の寒空を揺らしている。




ふと改めて思う。




彼らはなぜ、

ああも真剣に、そして誠実に、

白球を追いかけ、

打ち返すのだろうと。


その動力の源泉、

動機の在処を見つけるまでは、

なかなかこのグランドを去るわけにもいかなかった。



ユーマーズも、そうである。



俺たちはなぜ、日曜日のひととき、

グランドに集まるのか。

ユニフォームに袖を通し、

スパイクを履き、グラブに手をかけるのか。



楽しいから、

やりたいから。



確かにそうだ、でも、

その回答はどうしても、浅い。



何を背負い、

何を求め、

俺たちは。

ユーマーズを《している》のだろう。




その探究心が生まれて久しい。



思い起こせば、

2021年の初優勝は、

ユーマーズに新しい景色をもたらした。


2018年、2019年と、

2年連続の準優勝で

ユーマーズはくじけそうになった。

優勝とは、かくも程遠いものなのか。

その頂がまるで蜃気楼のように、

掴もうとする指の股をすり抜けていった。



俺たちは本当に勝ちたいのか。

そして勝つとは何なのか。



強さが欲しいのか、

それとも、

なあなあの温(ぬる)さを求めているのか。



劇場を標榜するユーマーズにとって、

いやはや、

その問いはやや愚問でさえある。



ベースボールの目標は、

得点を取り、失点を抑え、

そして勝つこと。



勝つことの目的は、

私たちにしかできない劇場を展開することだ。




11月6日を前に、

その湿った黒土に響く乾いた音が、

無性に心を打った。




勝つことが目的ではない、

劇場を通じて《超えること》こそ

ユーマーズの心だ。


そして、だからこそ、

目の前の一瞬一瞬を、

勝ちに向けて戦う。




11月6日の最終節は、

自力優勝はできない。



しかしその一瞬一瞬に、

全力を出し切ることは可能だ。



そう、勝つという全力。

ド真剣に、ド誠実に、

勝つんだという、覇気だ。




11月6日の布陣は、

ユーマーズの今を、

そしてその先を示す

絶好の羅針盤となる。



あの日、秋の夕暮れに見た、

若者が白球を追いかける姿は、

11月6日を、後押ししてくれた。



劇場のユーマーズである、

そこに、勝つための教科書を放り込まれても、

何ら慌てることはない。



こういう時もまた、

ユーマーズが大きくなるために必要なことだ。


最終節は、ホームの上鳥羽。

ここで、ド真剣な戦いが始まる。




「ああやって、

 打撃練習を待っている間に、

 素振りしてる選手、いるでしょ。

 ああいう選手の方が、

 実際に打力が高い選手よりも、

 本番で打つんですよ」




そんな大したこと言ってませんけどねと、

言わんばかりの平然とした表情で、

監督はそう、教えてくれた。



本番までに、どれだけ本番を想い、

そのことに意識を、注意を、持っていけるか。


それがこの、

素振りに現れているのだろう。



ユーマーズの選手には、

ユーマーズよりも大事な日常がある。


その日常を抱えながら、

ユーマーズを想い、

今日も出欠ボタンをクリックする。



そのことが、監督の言う、

「待っている間の素振り」を意味すると、

思った。



11月6日は、

色んな想いを胸に、上鳥羽に集まるのだろう。


家族でひと悶着あった人、

前夜の深酒にお腹を抱える人、

部費の準備を忘れて慌てふためく人、

今日もメットを磨き、勝利を願う人。



そのどれもが、

大事な「試合」の欠かせぬプロセスだ。



ユーマーズとは、

きっと、

勝とうとして《いく》、

そのあらゆる全てを指すのかもしれない。




11月の上鳥羽で、俺たちは、

乾いた音を響かせる。



間もなく、ユーマーズの、

最終節のオーダーが開かれる。



心に静かな火を灯しながら、

小高い丘のグランドを後にする。


振り返ると、監督は私の姿が消えるまで、

深々と一礼されていた。


《勝つ》とは、

こういうことなんだなと、

納得した。




  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 23:21お知らせ徒然日誌

2022年10月23日

《UMAsストーリー》11/6の天王山、そして2025年に向けて

今この瞬間も、

まさに日本シリーズで燃え盛るオリックスバッファローズ。

最後の最後まで目が離せない、

まさに歴史的デッドヒートを展開し、

パシフィックリーグの覇者となる。


ペナント中、首位に立ったのは1日だけだった、

いわばほぼ、首位に立たず、最後の最後、

ラストゲームで首位を巻いた。



11月6日の最終節、

まさにユーマーズは、

このオリックスに倣おうとしている。


現在首位のメビウスとの直接対決はもうない。

それぞれがそれぞれの対戦相手にベストを尽くす。


全試合が分水嶺だ。


詳しくは別途の表に譲るものの、

これはまさに、ユーマーズ劇場そのものだ。



2週間後の上鳥羽グランド、

奇しくもユーマーズの本拠地。



2017年は、この上鳥羽グランドでの惜敗で、

初優勝を逃した。


他方でユーマーズが初めて他流試合を行った地でもある。


まさに、甘くもあり、辛くもある青春の地、上鳥羽。

甘くて辛い、

甘辛ソースが絶妙にユーマーズの味を際立たせる。


そう、例えばお好み焼きも、

甘さと辛さのハーモニー、

甘辛ソースが旨さの秘訣だ。


////////////////

実況:あーもう、マヨネーズいらないって言ったじゃないですか。

マスター(以下M):え?そうなの?

解説:甘辛ソースだけで、味わいたいそうですよ。

U番記者(以下U):子供じゃあるまいし…何でもいいでしょ。

実況:しかし最終戦、楽しみですね。

解説:まさに天王山、ユーマーズはもう勝つしかない。

M:こういう場面で、惜敗した歴史もあるけど、

 このスリルは確かに、そうないよな。

U:いわば11月6日は、作戦も大事ですが、

 どれだけ厚い層の選手を集められるか。

実況:聞くところによると体験入部の方もいるとか。

  このタイミングこそ、ユーマーズ劇場の醍醐味が知れる。

U:まあ、ユーマーズ劇場は、何でも濃いですからね。

M:え、ソース濃かったか?甘辛ってそういうもんだぞ。

U:その濃いじゃないですから。何でも《来い》、です。

解説:ユーマーズは優勝だけが目的じゃない。

 全員ソフト、人生100年の受け皿そして、

 今回20周年プロジェクトメンバーでのMTGで、

 新しいスローガンも生み出された。

 観ているのはいつも、その先だ。

実況:何ですかそれ。

M:知らないのかよ。俺知ってるぞ。

U:ですよねぇ。

実況:え?俺だけですか知らないの。

解説:来季から、また新しいコンセプト、

 そして未来のユーマーズ戦士をイメージして、

 新しいグッズも飛び出すようだ。

 まさに視座は「向こう側」だ。

実況:しかしなんで、

 そんなに色んなことするんですかね。

 試合に集中した方がいいと思うんですが。

U:あまーい!!

M:だからソースは甘辛だって言ってるだろ!

解説:まず落ち着いて会話を成立させなさいよ。

U:目の前の勝利だけではないんです、

 ユーマーズのビジョンは、もっと広く、深い。

 それはまた12月の総会で示されますが、

 先々を見越すことで、今ここに集中する。

 ここにいることの奇跡、充実、

 ユーマーズの真髄は、11月6日の最終節と、

 その先を見据えた施策の数々があってこそです。

解説:間違いない、ユーマーズは、

 その期待に120%答えるよ。

U:水面下でも動いています。

 来年はビックリするようなところとのコラボもあり得ます。

M:そうなのか?じゃあその記者会見、

 うちの店でやれよな。

解説:今年を締めくくる11月6日は、

 また新たなユーマーズの歴史を創りますよ。

 この小さなステップを繰り返すことが大切だ。

実況:相手もそう簡単に勝たせてくれません、

 今まで以上にクイックな采配や、

 充実したラインナップが求められます。

U:11月6日は、みなさん、スケジュール開けてくださいよ!

M:当たり前だろ。それ誰に向かって言ってるんだよ。

 いいから黙って、俺の特性甘辛ソースを頬張れ。

U:マスター、それ、ナンプラーですよ。

M:しまった!

実況:なぜお好み焼きにそれを置くんだ!


//////////////////


ユーマーズ、創設17年の秋。

まだまだ劇場はこれからだ。


一喜一憂、喜怒哀楽。

その一つ一つを胸に刻み、

その一歩一歩に、胸躍らせる。


ここにしかない、俺たちの、11.6。

歴史的デッドヒートは、

パシフィックリーグだけじゃない。


そもそもまだ、終わっていない。


ユーマーズが、残っている。

U戦士の、実りの秋だ。



自力Vは消えても、可能性が残されている限り、ユーマーズは激走する。
パシフィックリーグを凌駕する劇場が、待ち受けている。


20周年プロジェクトメンバーとデザイナーATSUSHIさんとの初回MTG。
無数のアイデアが飛び交い、そして新し展開が生まれた。詳細は12月17日の納会で!

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 20:08徒然日誌

2022年10月16日

10/16 第四節

踏ん張ったユーマーズ、連勝で最終節へ
パ・リーグさながらの展開に震えるさくら公園



ドイツの社会学者テンニースが提唱した概念に、

「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」というものがある。

/////////////////

マスター(以下M):おいおい。

U番記者(以下U):また文句ですか?

M:社会の授業かよ。何から始めるだよ。試合レポートだろ。

 そんな入り方で読者増えると思ってんのか?

U:それが、ゲゼルシャフトなんすよ。

M:うるせえ、訳わかんねえ。

/////////////////


ゲマインシャフトとは共同体組織、

メンバーを優先し、例えば血縁関係や互助会といった類のもの。

他方でゲゼルシャフトとは目的集団、

目的のために人材を集め、役割を担う。


組織の成長、とりわけ創業期での成長をどう描くか、

その議論で扱われることが多い。


ユーマーズは果たして、

メンバーシップ集団なのか、

はたまた目的集団なのか。



優勝戦線に首の皮一枚でつながっている。

ここで勝たずして、ここで地力を見せずしてどうする。

劇場上等、同時に今日の連戦をものにして、

最終節までリーグ戦を盛り上げることができるのは、

このユーマーズ劇場ただひとりである。


降水確率70%だった10月16日を、

例の晴れ乞いの神にすがったのかどうか真意は分からぬが、

嘘のような快晴、

今回も恒例の、《雨雲を蹴散らした》。


しかし、

劇場はそう易々と舞台を用意はしなかった。

劇場の劇場たる由縁である。


試合前夜、不吉な着信が鳴る。

宴会続きでスマホの電源を失っていた弓指監督は、

難波からの帰路、電車内で上田選手の着信を知る。


…まさかの両足首の負傷。青ざめる両足首の画像が、

残り7%のバッテリーの中で、虚しく映し出され、電源喪失。

ユーマーズの電源も、落ちかける。


よって9名ぎりぎりでの戦い。

相手は首位を独走するメビウス。

劇場の腕が鳴る。



優勝戦線に食い込むには、

今日の連勝がマストだ。

それでも自力Vはないが、

1%でも可能性がある限り、

電源が完全に喪失したその瞬間を迎えるまでは、

今ここにいる大切なメンバーと共に、

諦めるわけにはいかない。


ゲゼルかゲマインかの結論を残したまま、

今日の初戦が幕を開ける。

さあこの一戦が鍵だ。

土俵際で耐えられるかユーマーズ。



第一試合
僅差の勝利、首の皮一枚でつながった
土居選手のクローザー光る


U 5004 9
M 0701 8

6渡部→8
8土居→1
2尚輝
3稲葉→4
5香川
4下垣→6
7弓指
9藤野
1裕之→3

初回の攻撃で早速畳みかけた。
3連続四球から4番稲葉選手の2点タイムリーで先制。
次いで香川選手の犠飛、下垣選手の技あり流し打ちで追加点。
初回で4点を叩き出した。

投げては裕之投手、初回を3人で切って取る絶好調ぶり。
だがそう簡単に問屋はおろさない。

2回にホームランや味方のミスが重なり7失点。
逆転を許す。

時間も迫りあとがない。
負けられない中での実質的な最終回で、
下位打線がインスパイヤ-する。

塁をためて、何をしでかすかわからない、
ガッキーの見事は2点タイムリー、
そしてこの日3本目となる安打でもう1点を叩き出し、
都合4点をゲットする。

ここでベンチが動く。
抑えとして前回も登板した土居選手がマウンドへ。
まさ抑えの切り札、Uのクローザーの名をほしいままにしている。

痛烈な一打こそ浴びたものの、
2三振を生み出す、唸る速球は健在だ。

1点差を守り切り、
辛くも優勝戦線に首の皮一枚つながった。

裕之投手→土居投手の継投がここに完成する。


ゲゼルもゲマインもない、

ユーマーズの可能性をただ必死に、

手繰り寄せた。


しかし、試練は続く。

劇場はユーマーズを、飽きさせない。


第二試合
驀進、渡部選手サイクル達成!
全員安打の猛攻に、啓祐投手通算30勝達成!


U 704 11 22
I 1150 7

4渡部
8土居
2尚輝
3稲葉
5香川
7弓指
9藤野
6下垣
1啓祐

裕之投手が次のフィールドに向かって亀岡を発った。
西宇治公園では市民大会の決勝戦が待っている。

それぞれの場で、ユーマーズ戦士は必死に戦う。
場は分かれても、想いは同じ。

…であるがユーマーズの台所事情は苦しい。
一人も怪我させられない窮地に変わりはない。

しかしその不安を一旦は払しょくする。

初回の攻撃から全開で火を噴いた。
先頭打者アーチの渡部選手を皮切りに、
啓祐投手も見事なタイムリーで追加点、都合7得点を弾き出す。

投げても啓祐投手、その制球は輝いた。
3回を7失点。打ち込まれてもしっかり立ち直るレジリエンスは本物だ。

今日は本当によく打った。
全員安打はあくまでもおまけ、秀逸は渡部選手のサイクル安打達成。
達成してから気付くというのも、ユーマーズらしさが見え隠れ。


しかし、怒涛のアクシデントが連続して発生する。


痛烈な打球で硬いグランドに跳ね返ったボールが、
渡部選手の右目を直撃、一時試合が中断する。

代わりはいない、

しかし仕方ない、助っ人要因でやむなく…と思った矢先、


「大丈夫っす。見えてるんで」


渡部選手のこの一言が、このハートが、

結果的にサイクル安打を生み出した。



「今は今しかない、

 次に同じような状況になってもそれは今じゃない」


1995年、全日本プロレスのチャンピオンカーニバル、

眼窩底骨折をおして優勝した三沢光晴の言葉だ。


まさに命がけの哲学。


その哲学を、渡部選手のその一言が、

グランドを揺さぶった。



しかし、

怪我は渡部選手に留まらなかった。



激走した稲葉選手、

左足に激痛を覚え、半ば肉離れの状況に。

奇しくもこの2名は、

先に亀岡を発った裕之投手のもとに向かうのだ。



まさか満身創痍でやってくるとは、

恐らく想像もしなかっただろう。


行くと決めたら、行く。

なぜそうまでして、

男たちは戦うのか。


日曜日じゃないか。

楽したらいいじゃないか。


それは、

ユーマーズに劇場の泉が枯渇することがない理由の一つだ。

みな必死なのである。

懸命に、戦おうとしているのである。


勝つためであり、また超えるためである。

簡単な二分法では済まない。



共同体が先か、目的が先か、

そのシーソーでユーマーズは揺さぶられ、

試合が織り成されていく。


ゲマインシャフトとゲゼルシャフトは、

恐らくこんなシチュエーションが幾重にも重なって、

テンニースをも揺さぶったのだろう。


その2つに、どちらがいいということはない。

俺たちの、ユーマーズにしかできない戦い、

その劇場に、定義などない。


どれも大事だ、だから、戦う。

だから、勝つことは、嬉しい。


勝ちたい、超えたい、

俺たちが俺たちとして、立つ縁(よすが)。



果たしてユーマーズは勝った。

理想の2連勝を手にした。

ここで勝たないと、リーグが盛り上がらない。

まさにこの瞬間を、そのベストを生きた。



けがに泣いた上田選手、確かに体はここにはない、

しかし心は確実に、俺たちと共にあった。



つくづく思うのである。



来れなかった試合さえも、その無念さえもが、

アナタにしか成しえなかった偉業であり、

堂々たる「試合」なのだ、と。


11月6日の最終節、

ユーマーズは勝つしかない。

そして首位のメビウスが負けない限り、

俺たちに優勝はない。


もちろん、今日も劇場は花開いた。

フェアラインを見誤ったかと思えば、

階段で狂喜乱舞するボールクッションに

メロメロにされる弓指選手、

デッドボールで軽快なタップダンスを披露して、

実に猛打賞の大当たりを成し遂げた藤野選手、

策士にして可憐な守備で相手チームを唸らせる下垣選手、

ひと悶着を乗り越えて、好リードで連勝引き寄せた尚輝選手、

積み上げた勝ち星は30、その金字塔に改めて頭が下がる啓祐投手など、

その劇場はあらゆる価値を創造した。




「今は今しかない、

 次に同じような状況になってもそれは今じゃない」



三沢の言葉を信じよう。

それは、「俺たちは俺たちしかない」ということ、

この状況が二度とこないからこそ、

懸命に支え合い、懸命に勝とうという意思だ。


そこにしかない、強い、意思なのだ。


「ユーマーズシャフト」、

その堂々たる戦いは、いよいよ最終節へ。


/////////////////

マスター(以下M):ともかく2連勝だ、これは大きいな。

U番記者(以下U):そうですね。理想の展開でした。

M:満身創痍で人数もギリギリの中で、この結果は弾みをつけるよ。

  まあ、最終節は相手の状況もあるから、気にせずやればいい。

  オリックスとソフトバンクの終盤戦を彷彿とさせるよな。

U:まさにそうです、追うユーマーズは、

  結果を気にせず、堂々と戦えばいい。

  それが来期にも確実につながりますから。

M:今回は哲学の話で終わるのかと思ったぞ。

U:問題は参戦する選手層をどれほど厚くできるか、

  そして勝つというマインドをどこまで高められるか、

  上鳥羽グランドでは長丁場です、家族連れも多くなりますから、

  皆が楽しめて勝てる、そんな空間を創りたいですね。

M:お前、何か今日冷静だな。何かあったか?

U:記者ですから、当然です。

M:おお、なんだかわけがわからぬが、スゴイ自信だ。


/////////////////




熱戦と9名ぎりぎりが連鎖し、何と今日の写真はない。
記念もかねて、秀逸サイクル安打達成のスコアボード(笑)



  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 18:25公式戦速報!

2022年10月16日

nUmber 10/16号


  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 16:35Uスポ一面

2022年10月02日

10/2 第三節

記録と記憶の二重奏
ユーマーズ伝説が三栖で唸った



久々に竜が昇った日というのは、

単に竜だけが空を舞う日ではなかった。



初登場にして軽快な守備と、

剛速球で唸らせた土居選手。


賢者の選択バリの金融工学を引っ提げ、

まさに堅実にして華麗な舞いを見せた小倉選手。


そしてそして、今日という日の、

当たり前ではない2試合を成立させてくれた、

“謙信の塩”石田&盛本の大学生コンビ。


事実、中国由来の霊獣は4体、

玄武、青龍、朱雀に、白虎。


京都の碁盤の目は、

この霊獣に守られている。


ユーマーズ、屈指の霊獣を揃え、

今日という日を三栖で迎えることが、

どれほど大きなことか。

この霊獣4体と、この4名(5名)の存在感が、

ダブって見える。


さあ、霊獣を揃えたユーマーズである。

劇場が起こらないはずはない。


第三節、久々の三栖、

尚輝が殊勲で獲得した三栖グランドで、

プレイボールだ。


第一試合
伊藤投手の力投、福田選手の継投冴える!
義弘選手2安打で最年長安打&打点記録を更新だ



U 40115 11
S 10300 4

6下垣
7藤野
4弓指
2尚輝
3香川
8土居
D義弘
9小倉
5福田→1

1伊藤→5

先攻はユーマーズ、
ユニフォームを新調しテンションアゲアゲの藤野選手が
見事な三塁打で出塁し、内野ゴロの間に先制点。

また押し出し四球で得点した直後、
賢者・小倉選手が技ありタイムリーの鮮烈デビュー、
初回の4得点を挙げる。結果小倉選手は3安打3打点と火を噴いた。

先発は昇り竜、3回を4失点で抑え、
久々の昇天を堂々たるマウンド裁きで魅せた。

4回からは継投を見せ福田"投手”へ。
相手の助っ人3アウトにも救われ、2回を零封に抑えた。

打線にもドラマが待っていた。
義弘選手が初の3塁打、そしてタイムリーヒットで全打席出塁。
78歳3か月の最年長安打&打点を叩き出した。

プレーに年齢は関係ない、魂でいくらでもカバーできる、
そのことを身をもって証明してみせた。

その後も、香川選手、土居選手とタイムリーを重ね、
盤石の勝利を手にする。


霊獣が三栖で吠える。
このこだまが、三栖を駆けた。


第二試合
啓祐投手、アクシデント発生も根性で踏ん張る
堂々たる戦いぶりに、ユーマーズをみた


U 400 4
R 2 10 7 19

6下垣
5伊藤
7弓指→8
2尚輝
3香川
8土居→1
4福田
9小倉
D藤野→7

1啓祐

「まだいける、問題ない」

不慮のアクシデントが訪れた2回、誰もが降板を思った。
啓祐投手の額から鮮血が見える。しかし、心は崩れない。

今日という日もそうだ。

何が俺たちを、このグランドに引き付けるのか。

確かにソフトボールは好きだ、打って走って、投げたい。
しかし、それだけで和歌山から車を走らせるだろうか。

こうまでして、相手に塩を贈るだろうか。

理屈じゃない、その志が、
啓祐投手を再度マウンドに向かわせたのだ。

いかに志が、想いが大事かを、
その背中が、教えてくれた。


初回、ユーマーズ、
元祖大谷翔平こと伊藤選手の痛烈安打、
そして不意にスイッチヒッターを標榜した
弓指選手の右打者安打でチャンスを創り、
頼りになる大打者・香川選手の
強烈な2点タイムリー二塁打で先制点、
また藤野選手のタイムリーで初回に4点と上々の攻撃陣だった。

投げては啓祐投手、
2ランこそ浴びるも初回2失点に抑える。
しかし運命は2回に待っていた。

安打、本塁打の集中打を浴び2回だけで10失点。
誰もが絶望したところで、諦めない男は啓祐投手。

そして不慮のアクシデントが襲った。
ハーフスイングの判定に目をやった瞬間、
キャッチャーの送球を顔に受ける。

倒れ込む啓祐投手、
額を冷やしつつ、冒頭の言葉が漏れる。
まだあと2アウトある。それまでは引き下がれない。

結果堂々たる投球で2アウトをもぎ取り、
土居選手に継投を譲った。

点差は開いた、難しい局面だが、
変わった土居投手の速球がグランドを駆けた。

3本塁打を浴びたとはいえ、
劇場顔負けの外野の前進守備が裏目に出た。
こういうことも、ユーマーズに、あっていい。


霊獣はまさに、
躍動感いっぱいに三栖を動かし、
ユーマーズというキャンパスに様々な色を添えた。

もしかしたら今日という日は訪れなかったかもしれない、
そんな可能性を含みながら、
ユーマーズ戦士はこの機会を感謝に変え、
堂々と戦った。

雄姿に、上手いも下手もない。
凡打やエラー?それがどうした、
俺たちは「そこから」立ち上がる。

4勝2敗で、10月16日を迎える、
しかし俺たちは、
俺たちにしかできない日を生きた、
これは間違いのない事実だ。


霊獣が三栖をあとにする。

皆が集まり、皆が吠えて、
10月2日が終わろうとしている。

尊く、そして活きた日であればあるほどに、
終わることが何とも口惜しい。


守って打って、ハッスルし続けた下垣選手、
元祖大谷翔平で狂喜乱舞の伊藤選手、
女房役を突き通し、次節のバットに想いを込める尚輝選手、
猛打と子守と、器用さを発揮した香川選手、
可憐な守備と剛速球で未来を見せてくれた土居選手、
継投と堅実な守備を見せ、早々に来期の部費を納めた福田選手、
賢者にして可憐な打撃と俊敏さで魅了した小倉選手、
最年長記録を更新するも、直後にラーメンに舌鼓の義弘選手、
ズボンにスパイクに、全てを揃え盤石で大活躍を見せた藤野選手、
不撓不屈の精神がユーマーズを支えた啓祐投手、
ベンチの模様をビデオに撮ったが、
バッテリー切れに泣いた弓指選手。

それぞれのドラマで胸いっぱいにしたユーマーズ、
霊獣たちの確かな足跡が、
グランドに、俺たちの心に、遺された。

劇場は、こうやって俺たちを、熱くする。


だからユーマーズは、

俺たちを、離してくれない。


試合後の集合写真。U魂が今日も開花。この表情、負けたチームには、見えまい(笑)


がっきー&ふくちゃんコンビはユーマーズの定番に。今日も頼もしい二遊間を展開した。
後ろで佇む義弘選手、3塁打のハッスルぶりは、今日のハイライトだ。


まさに頭脳派の豪華対談。伊藤選手と小倉選手が、明日の金融業界を斬る。


この二人に頭が上がりません。石田選手と盛本選手がゲームを成立させてくれました。
またいつか、ユーマーズでお待ちしてます!


「腹が減った」と着替えもせずラーメン屋に義弘選手。ジュース代わりにラーメンを口に流し込む78歳。

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 16:22公式戦速報!

2022年10月02日

nUmber 10/2号


  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 14:51Uスポ一面