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2021年06月20日

6/20 第五節

さあ、準備は、よろしいか。はらり次節に、Vが舞う
あと勝ち二つだけ もう勝ち一つだけ 



1868年、大政奉還の後、

明治維新樹立の直接的な要因となった戦い、

鳥羽伏見の戦いは、今日の激戦地、

上鳥羽グランドから南へ

2キロほど行った場所で起こった。



今やひっそりと碑を遺すのみである。

かの激戦など、なかったかのようだ。


今朝の上鳥羽グランドも例外ではなく、

初夏のひっそりとした静けさは

戦士たちの穏やかにして

腹をくくった決意にも感じ取れる。


その静けさが深ければ深いほど、

何とも言えず、不気味である。




国体の雌雄を決したこの伝説の地で、

まさに今日、ユーマーズは、

勝ち続けることが求められるのだ。




ユーマーズの伝説は、

そのまま劇場として表現される。

今日も、激戦を彩る劇場の事欠かなかった。



寝坊をカバーすべく猛スピードで突進し、

順調に切符を切られた上杉選手。


コロナ禍の不幸中の幸いか、

避難訓練で不参加予定が、

コロナによる中止で参加をかなえた家垣選手。


マウンドに立つことを想定し、

急遽のユニフォームに戸惑いながらも

袖を通した大吾選手。


もはや助っ人にしてUのリーディングヒッターである、

片山選手も本日堂々の参戦を果たす。



要の投手陣もぬかりがない。


まるで砲丸の様な重いボールで

必死に投げ込んだ裕之投手。


毎度のルーチン、今回は新ヘルメット納入で

さらに磨きをかけた啓祐投手。


そして噂の…

新バットを引っ提げて、

謎の割引でバットケースもゲットした

“持ってる男”キャプテンの尾崎選手。



それぞれが、

それぞれのストーリーを抱えて、

上鳥羽の地に集ったのだ。



今日挑む“2つの壁”は、

ユーマーズに何をもたらすか。



さあ、早朝の朝露含んだ上鳥羽で、

いざ、春泥棒!



第一試合
天王山直接対決をみんなで掴んだ盤石の勝利!
啓祐投手、涙のリベンジ。そしてグラブに春吹雪。



4渡部
5片山
2尚輝
DP稲葉
3香川→上杉
7大吾
8尾崎
9上杉
6下垣

1啓祐

S 1100 2
U 912- 12

先発は啓祐投手、前回の近江富士のリベンジを誓う。
初回、2回とタイムリー、犠飛で2失点を背負うも、
3回4回と絶品の快投で零封にとって切る。

この底力、必ず結果に返すところが、
職人の職人たるゆえんなのか。

打っては12得点の大砲まつり。
新バット、ビヨンドマックスが火を噴き、
タイガージェットシンも舌を巻く、
“サーベルタイガー”が上鳥羽の地で大暴れだ。

尚輝選手の2打席連続タイムリー、
大吾選手、家垣選手の痛烈タイムリー、
その他書いていけばきりがない。

守っても秀逸。

がっきーこと下垣選手の可憐な舞いに、
家垣選手の横っ飛びに、ベンチは沸きに沸く。

啓祐投手も懸命にボールを追いかける、
そう、あのグローブで。


//////////////

マスター(以下M):そういえばお前…。

U番記者(以下U):ウィー…。まだ吐きそう。

M:野洲川の試合後に行ってた、
 
  とっておきのエピソードって、何なの?

U:マスター焼酎お湯割りで。

M:もういいだろ。。。さすがに呑み

U:あのグローブはぁ!

 享平選手からのプレゼントなんすよ!

 東京で頑張ってる息子さんから、

 初任給で贈られたんすよ!

 しかもしっかり油まで塗られて、

 使いやすく仕上げた状態で。

 こういうの、泣けてきますよね…。

 昔お父さんに買ってもらったグローブを、

 今度は息子が買ってあげるって。

 みんな、どこに行っても、応援してる証ですよ。

 そのレポートを載せたかった、

 最初に手にはめた試合で、堂々と記事にしたかった。

 でも、あの大敗でそれどころではなくなった…。

 でも、でも、、

M:でも?

U:だから絶対、次、リベンジしますよ。

  あの強豪相手にどこまで踏ん張れるか、

  正直厳しいかもしれない。

  しかし息子さんの想いが、きっとマウンドに届きます。

M:え?また同じように投げるのか?

U:当たり前田のハイキックですよ。

M:お前も、

  一人前のことを言えるようになってきたな。

U:まだまだっすよ。

M:まあとにかくだ。

 吐き散らかしたテーブルの上、

 綺麗に吹いとけよ。


//////////////


覚えているだろうか。

前節、近江富士を望みつつ、

U番記者が言い放った、

「とっておきのエピソード」というものを。


この明治維新の地で、それは達成された。

仁王立ちする啓祐投手に、後光が指した。

享平選手が、確かにここにいた瞬間だった。


ユーマーズに何かが、吹いた。

グローブを出迎えたのは、

春吹雪だった。



第二試合
同点されるも粘り勝ち!
いよいよ雪辱の地、7月4日でVが舞う



4渡部
6下垣→片山
2尚輝
DP稲葉→弓指
5家垣
7大吾
8尾崎
3香川
9上杉

1裕之


N 0210 3
U 3021 6

先発は裕之投手、初回3人で切って取り上々の出来。
2回3回と単打で失点を背負い同点にされるも、
そのまま3失点で抑え込んだ。
砲丸級の練習球を投げ込んだ成果だ。

打つ方では初回、
家垣選手→大吾選手の2連続タイムリーなどで
3得点、しかし前述の通り同点に追いつかれる。

そこからの反撃が早かった。
ランナー二人をおいて、
キャップの尾崎選手、値千金の2点タイムリー。
これで勝ち越しに成功する。

そのままタイムオーバーで試合終了、
決戦の日曜日、堂々たる2連勝で10勝2敗とし、
次節、いよいよ初優勝をかけた大一番に挑む。


//////////////


M:酔っぱらったままの話をそのまま載せるか普通。

U:いいじゃないですか。

  そのリアリティが重要なんです。

M:しかし、今日の連勝は大きいな。

  いよいよの舞台じゃないか。

U:ええ、切迫した状態から滑り落ちた

  伝説の劇場から4年が経ちました。

M:あの頃と今とでは、

  選手の厚さも全然違うしな。

U:仰る通りですね。

  打線については何層も深みが出た感じです、

  圧巻は投手陣ですね。

  全くマウンドのキャスティングはそのままです。

M:登り龍がいたら、完璧だな。

U:次節、7月4日は大変なことになりますよ。

  言っても2週間後ですから、いやあ、、、

  今日みたいに監督の采配も忙しくなるんじゃないですか。

M:もう、最終節は全員集合だな。

U:ええ、そうなるといいですね。


//////////////


まさに天王山だった6月20日、

前回のブログにあったように、

言葉を捨てて、体で語ったユーマーズ。


堂々たる単独首位に立った。

さあ最終節、

ちょっと遅れて春は来るのか。



ヨルシカの歌詞には、

その続きがあった。



♪あともう少しだけ
 もう数えられるだけ
 あと花二つだけ
 もう花一つだけ




まさに勝利を指折り数える、

あともう少し…、

このもう少しが、何と遠く感じることか。


あと2つ、そしてもう1つと、

ユーマーズの歴史は見事にその距離を縮めている。


結果は後からついてくる。

肝心なのは、

この無双のスリルを味わえているという、

プライスレスの今だ。

縮めているというプロセスが宝だ。


結果は、7月4日の夕刻に、

ただ出るだけのことだ。



さあ最終節、7月4日は、

俺たちの春を、掴み取る。



♪ただ葉が残るだけ、はらり
 今、春仕舞い



その劇場さえ、億劫。


6/20 第五節
新ヘルメット、新バットに身を包む先頭打者・渡部選手のシルエットがヤバい。

6/20 第五節
剛と柔の1・2番コンビ。ジャストミートの瞬間をベンチから。


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Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:13 │公式戦速報!