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2023年10月22日

10/22 開幕延期分

紙一重で勝ち、紙一重で負ける。
この実感こそ、ユーマーズ劇場だ。



「不死の科学」は残酷な噓。


今朝の日経新聞に書かれたこの一行が気になった。

シェリー・ケーガン教授による単独インタビューだ。


ここで語られていたのは、

科学は最終的に哲学に行き着くということと、

「生」の定義をどこまで置くかという議題だった。


例えば「人が死ぬ」とはいつを指すのだろう。

心臓が止まっても、肝臓や腎臓は実は動いている。

脳だって、恐らく心臓と同時期に止まるとは考えにくい。


境目を決めること、人が人としてできる倫理上のセオリーも、

いわばそれこそファジーな世界をうごめいている。




ユーマーズ劇場は、

一体どこから生まれているのだろう。

もとい、どこからどこまでがその劇場なのだろう。


その疑問は、ここにきて改めて、

既に前日から起こっているのではという気づきから生まれた。


前夜のチーム内のLINEが、

その劇場の萌芽を感じさせていた。


弓指監督のオーダー発表がされた後、

尚輝選手から「グランド使用」に際する注意点が発信される。

まずはトイレの水が出ないこと。

そして三塁側のファールを防ぐネットが、

更にダイヤモンドを喰い込ませているという報告だった。


そして、前回、ユニフォーム忘れによって

登板機会を逸した土居選手のために、

弓指-尚輝での「ユニフォーム忘れるなよ」ラリーは

5回に及ぶ。

今度は集合時間の訂正依頼と早退のお知らせが、

LINEを揺るがす。


上田選手「朝遅れます」

熊澤選手「12時30分に帰ります」

尚輝選手「そろばんで遅れます」

弓指監督「少しずつ、劇場が沸きだしてきたな」


果ては首位打者争いの綱引きに、

OPSの見せあいにまで発展する。


良い悪いではないのだ。

そうなのだ、やはり劇場は既に生まれていたのだ。

生命の区切りが見えないように、また人為的に引かざるを得ない

とても流動的なものであるように、

ドラマはもう、こうして、始まっているのである。



今日は連勝がマストだ。

わずかに残る優勝を手繰り寄せるには、

もう今日は、勝つしかない。


9時の上鳥羽、

朝日を浴びて、いざ出陣。



第一試合
劇的、奇跡の逆転勝利。
負けるはずの試合を1点差で取る



S 430 7
U 080 8

8熊澤
4渡部
2尚輝
3稲葉
5香川→福田
9上杉
7尾崎→盛本
D上田
6下垣

1裕之→土居

先発は裕之投手、緩急冴えるも初回連打で4失点を背負う。
直後の攻撃は3タコ。微妙な空気が流れる。
2回の守備も連打で繋がれ3失点。しかし裏の攻撃で火を噴いた。

まさに走者一掃。連打連打、全員野球が開花する。
8得点と逆転し、最終回に遂に!!土居投手がマウンドへ。

剛速球がうなりを上げる。キャッチャーのプロテクターに
投げたボールがめり込む。

見事なクローザーを展開し、貴重な1勝をゲットした。


第二試合
喜劇的、奇跡の逆転負け。
勝てるはずの試合を1点差で取られる


M 1460 11
U 8110 10

8熊澤→5弓指
6渡部
2尚輝
D稲葉
5香川→8上杉
3上田
7尾崎
9盛本
4下垣

1啓祐


//////////////

マスター(以下M):何だその顔。

U番記者(以下U):はひ?

M:まさか、ここに来るまでにもう飲んだのか?

U:いいやらいれすか。こういうろりに、

 のまなくてろうすんの。

M:ちょっと何言ってるかわかんない。

U:落とす試合を拾い、

  拾える試合を落とした。

M:何だよしゃべれるのかよ。

U:うーん、実に甘美な劇場ですねぇ。

M:ハイネケンで顔洗ってこい。

U:試合って、一瞬一瞬の積み重ねでしょ。

 ターニングポイントって、その時見えないんですよ。

 後になって、「あそこだったか」ってなる。

M:じゃあ、あの敗戦のポイントはどこだったんだ?

U:敗戦はもういいですよ。

 ユーマーズ劇場の萌芽は、至る所にありました。

M:例えば?

U:初戦の上杉選手の激走。わき目も降らず、

 まるでリレーのアンカーのような颯爽とした走り。

 2戦目も、ファースト稲葉選手のローリングキャッチ。

 モーリーの絶妙バント。

 もうそれはそれは、観察するたびに見えるわけですよ。

 劇場がっ。

M:そんなん言ったら、もう全部劇場じゃねぇか。

U:何を今さら!その通り、全てが劇場ですよ。

 境目何てないんです。もう前夜から、あいや、

 前回の勧修寺の試合直後から、劇場は始まっているんです。

M:なんか、哲学だな。

U:人生、いつだって大逆転。

M:されることも多いけどな。

U:こら。


//////////////

取れる試合を落とし、1点差に泣いた敗戦。

しかし、今日の劇場は生き生きしていた。


ユーマーズとしてグランドに立てる喜びが、

その有難さが、もはやすべてだ。


AIだろうとクローンだろうと、

ユーマーズ劇場は簡単に複製できない。

この劇場は、バーチャルやマトリックスのような仮想空間では

生きていけない。グランドを踏みしめ、日々の生活、

何気ない出来事に光を当てることこそ劇場だからだ。

科学が興り、電気信号で価値を得たとしても、

ユーマーズ劇場には及ばない。



シェリー・ケーガン氏の言葉は、

以下で締めくくられる。

「友人や家族に愛されているという実感、

自分の子供に注ぐ愛情、

これらすべてがただの電気的な刺激でしかないとしたら、

その『人生』を肯定することはできない。

あなただってピュリツァー賞を受賞する仮想現実を体験するより、

本物のピュリツァー賞をもらう方がいいだろう?」



俺たちの劇場、

本物のユーマーズ劇場を、体感せよ。

10/22 開幕延期分
秋空映える、上鳥羽グランド。今日も試合ができることに感謝。

10/22 開幕延期分
観戦する子どもたちを守る。まるでおりに入れられているようで(笑)



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Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:53 │公式戦速報!