京つう

スポーツ  |京都府南部

新規登録ログインヘルプ


2021年06月26日

勝尾寺で必勝祈願!


U番記者(以下U):あ、ここかぁ。着きましたよ!

マスター(以下M):何だよもう、徒歩で行くって最初に言えよ。

U:え?当たり前でしょ?
  箕面の滝で癒されたでしょ?
  いちいち文句言わない。

M:もう滝までで30分歩いてるぜ。
  腰痛だって言ってるじゃん。

U:腰痛に打ち勝つ!
  それも今日の目的ですから。

M:…で、勝尾寺か。
  でも基本的に、いいコースだな。
  腰さえよければ、もうひょいひょいと歩いて、
  自然を堪能するところだな。

U:…あれ?あそこ。。

M:どした?

U:あのユニフォーム、
  ユーマーズじゃないですか?

M:バカな。ここ箕面だぞ。
  試合あったっけ?

U:平日ですよ今日。

M:あれは、、、よしみやないか?

U:凄い、まさか勝尾寺で見かけるとは…。
 何してるんだ?

M:必死に拝んでるぞ。…あっ。

U:そうか4日の決戦の、

M:必勝祈願。

U:・・・・・・・。

M:ん?どうした、具合悪いのか?

U:俺、泣きそうっすよ。
 ここまでチームのために尽くそうっていう思い。

M:ん?右手に持ってるのは何だ?

U:みんなの願いですよ。
 それを一身に背負って、
 この勝利祈願の勝尾寺に来る。
 いい話ですよ。監督に知らせたいですね。

M:馬券持ってるのか?

U:4日の試合では、
 総動員作戦と監督は言ってました。
 結果は後からついてくるが、
 結果のためのあらゆる想定をすると。
 きっと今、色んなシナリオ考えているんでしょうね。

M:そうか、27日は宝塚記念か。

U:ユーマーズの劇場って、
 ほんとに、同じことがないんですよ。
 どう言ったら良いかなあ、、何というか、
 言葉を超えるんですよね。
 機能性や論理性を超えていく。

 だから、ユーマーズって、離せなくなる。
 本当に、不思議なチームですよ。

M:…まあ、そういうことだな。
 4日の戦い、このダルマのように、
 何度転んでも立ち上がる、
 そんな試合を期待したいところだな。

U:ですね。
 いつも通りの、だけど、
 ここでしかできない試合。
 場所も山科です、そう思うと何か、
 私も素振りしたくなってきます。

M:お前が出るのかよ(笑)
 ところでさあ。

U:はい?

M:さっき滝を見ながら、
 次節がどうのとか言ってたけど…。

U:あ、覚えてました?

M:4日のことで頭いっぱいなのに、
 次のことってなんだ?

U:まだ考案段階だそうですが、
 春季以降の構想も、
 いろいろとあるみたいですよ。

M:例えば?

U:まあそれは、4日の後で!
 さあ、私たちも祈願しましょう!

M:あ、よしみちゃん、いなくなっちゃった。

U:4日の準備で忙しいんですよ。
 さあ、行きますよ。

M:しかし、よくユニフォームでここまで来たよな。

U:確かに。まるで架空のブログみたいですね。

M:こらこら。



まさに必勝祈願!達磨の念力で4日を後押し!
できることは何でもする、これもUMAs魂!


ハイキングコースでも有名な勝尾寺。
香川選手、素敵な写真と必勝祈願を、本当にありがとう!
  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 07:45お知らせ徒然日誌

2021年06月20日

6/20 第五節

さあ、準備は、よろしいか。はらり次節に、Vが舞う
あと勝ち二つだけ もう勝ち一つだけ 



1868年、大政奉還の後、

明治維新樹立の直接的な要因となった戦い、

鳥羽伏見の戦いは、今日の激戦地、

上鳥羽グランドから南へ

2キロほど行った場所で起こった。



今やひっそりと碑を遺すのみである。

かの激戦など、なかったかのようだ。


今朝の上鳥羽グランドも例外ではなく、

初夏のひっそりとした静けさは

戦士たちの穏やかにして

腹をくくった決意にも感じ取れる。


その静けさが深ければ深いほど、

何とも言えず、不気味である。




国体の雌雄を決したこの伝説の地で、

まさに今日、ユーマーズは、

勝ち続けることが求められるのだ。




ユーマーズの伝説は、

そのまま劇場として表現される。

今日も、激戦を彩る劇場の事欠かなかった。



寝坊をカバーすべく猛スピードで突進し、

順調に切符を切られた上杉選手。


コロナ禍の不幸中の幸いか、

避難訓練で不参加予定が、

コロナによる中止で参加をかなえた家垣選手。


マウンドに立つことを想定し、

急遽のユニフォームに戸惑いながらも

袖を通した大吾選手。


もはや助っ人にしてUのリーディングヒッターである、

片山選手も本日堂々の参戦を果たす。



要の投手陣もぬかりがない。


まるで砲丸の様な重いボールで

必死に投げ込んだ裕之投手。


毎度のルーチン、今回は新ヘルメット納入で

さらに磨きをかけた啓祐投手。


そして噂の…

新バットを引っ提げて、

謎の割引でバットケースもゲットした

“持ってる男”キャプテンの尾崎選手。



それぞれが、

それぞれのストーリーを抱えて、

上鳥羽の地に集ったのだ。



今日挑む“2つの壁”は、

ユーマーズに何をもたらすか。



さあ、早朝の朝露含んだ上鳥羽で、

いざ、春泥棒!



第一試合
天王山直接対決をみんなで掴んだ盤石の勝利!
啓祐投手、涙のリベンジ。そしてグラブに春吹雪。



4渡部
5片山
2尚輝
DP稲葉
3香川→上杉
7大吾
8尾崎
9上杉
6下垣

1啓祐

S 1100 2
U 912- 12

先発は啓祐投手、前回の近江富士のリベンジを誓う。
初回、2回とタイムリー、犠飛で2失点を背負うも、
3回4回と絶品の快投で零封にとって切る。

この底力、必ず結果に返すところが、
職人の職人たるゆえんなのか。

打っては12得点の大砲まつり。
新バット、ビヨンドマックスが火を噴き、
タイガージェットシンも舌を巻く、
“サーベルタイガー”が上鳥羽の地で大暴れだ。

尚輝選手の2打席連続タイムリー、
大吾選手、家垣選手の痛烈タイムリー、
その他書いていけばきりがない。

守っても秀逸。

がっきーこと下垣選手の可憐な舞いに、
家垣選手の横っ飛びに、ベンチは沸きに沸く。

啓祐投手も懸命にボールを追いかける、
そう、あのグローブで。


//////////////

マスター(以下M):そういえばお前…。

U番記者(以下U):ウィー…。まだ吐きそう。

M:野洲川の試合後に行ってた、
 
  とっておきのエピソードって、何なの?

U:マスター焼酎お湯割りで。

M:もういいだろ。。。さすがに呑み

U:あのグローブはぁ!

 享平選手からのプレゼントなんすよ!

 東京で頑張ってる息子さんから、

 初任給で贈られたんすよ!

 しかもしっかり油まで塗られて、

 使いやすく仕上げた状態で。

 こういうの、泣けてきますよね…。

 昔お父さんに買ってもらったグローブを、

 今度は息子が買ってあげるって。

 みんな、どこに行っても、応援してる証ですよ。

 そのレポートを載せたかった、

 最初に手にはめた試合で、堂々と記事にしたかった。

 でも、あの大敗でそれどころではなくなった…。

 でも、でも、、

M:でも?

U:だから絶対、次、リベンジしますよ。

  あの強豪相手にどこまで踏ん張れるか、

  正直厳しいかもしれない。

  しかし息子さんの想いが、きっとマウンドに届きます。

M:え?また同じように投げるのか?

U:当たり前田のハイキックですよ。

M:お前も、

  一人前のことを言えるようになってきたな。

U:まだまだっすよ。

M:まあとにかくだ。

 吐き散らかしたテーブルの上、

 綺麗に吹いとけよ。


//////////////


覚えているだろうか。

前節、近江富士を望みつつ、

U番記者が言い放った、

「とっておきのエピソード」というものを。


この明治維新の地で、それは達成された。

仁王立ちする啓祐投手に、後光が指した。

享平選手が、確かにここにいた瞬間だった。


ユーマーズに何かが、吹いた。

グローブを出迎えたのは、

春吹雪だった。



第二試合
同点されるも粘り勝ち!
いよいよ雪辱の地、7月4日でVが舞う



4渡部
6下垣→片山
2尚輝
DP稲葉→弓指
5家垣
7大吾
8尾崎
3香川
9上杉

1裕之


N 0210 3
U 3021 6

先発は裕之投手、初回3人で切って取り上々の出来。
2回3回と単打で失点を背負い同点にされるも、
そのまま3失点で抑え込んだ。
砲丸級の練習球を投げ込んだ成果だ。

打つ方では初回、
家垣選手→大吾選手の2連続タイムリーなどで
3得点、しかし前述の通り同点に追いつかれる。

そこからの反撃が早かった。
ランナー二人をおいて、
キャップの尾崎選手、値千金の2点タイムリー。
これで勝ち越しに成功する。

そのままタイムオーバーで試合終了、
決戦の日曜日、堂々たる2連勝で10勝2敗とし、
次節、いよいよ初優勝をかけた大一番に挑む。


//////////////


M:酔っぱらったままの話をそのまま載せるか普通。

U:いいじゃないですか。

  そのリアリティが重要なんです。

M:しかし、今日の連勝は大きいな。

  いよいよの舞台じゃないか。

U:ええ、切迫した状態から滑り落ちた

  伝説の劇場から4年が経ちました。

M:あの頃と今とでは、

  選手の厚さも全然違うしな。

U:仰る通りですね。

  打線については何層も深みが出た感じです、

  圧巻は投手陣ですね。

  全くマウンドのキャスティングはそのままです。

M:登り龍がいたら、完璧だな。

U:次節、7月4日は大変なことになりますよ。

  言っても2週間後ですから、いやあ、、、

  今日みたいに監督の采配も忙しくなるんじゃないですか。

M:もう、最終節は全員集合だな。

U:ええ、そうなるといいですね。


//////////////


まさに天王山だった6月20日、

前回のブログにあったように、

言葉を捨てて、体で語ったユーマーズ。


堂々たる単独首位に立った。

さあ最終節、

ちょっと遅れて春は来るのか。



ヨルシカの歌詞には、

その続きがあった。



♪あともう少しだけ
 もう数えられるだけ
 あと花二つだけ
 もう花一つだけ




まさに勝利を指折り数える、

あともう少し…、

このもう少しが、何と遠く感じることか。


あと2つ、そしてもう1つと、

ユーマーズの歴史は見事にその距離を縮めている。


結果は後からついてくる。

肝心なのは、

この無双のスリルを味わえているという、

プライスレスの今だ。

縮めているというプロセスが宝だ。


結果は、7月4日の夕刻に、

ただ出るだけのことだ。



さあ最終節、7月4日は、

俺たちの春を、掴み取る。



♪ただ葉が残るだけ、はらり
 今、春仕舞い



その劇場さえ、億劫。



新ヘルメット、新バットに身を包む先頭打者・渡部選手のシルエットがヤバい。


剛と柔の1・2番コンビ。ジャストミートの瞬間をベンチから。
  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:13公式戦速報!

2021年06月19日

決戦前夜《言葉ごときが 語れるものか》~どーでもいいUMAsよもやま話_03~



あれは今年の1月だったか、

ヨルシカが出した新曲がある。



「春泥棒」だ。



“動く小説”といわれている。


曲を聞いた後の、

小説を読み終わったみたいな、

切なく残る余韻が何ともいえない。。



言葉一つひとつが、妙な角度をつけて、

ビーンボールのように向かってくる。


しかしどこか、

儚さと移ろいを背負っている。



♪はらり、僕らもう息も忘れて
  瞬きさえ億劫

♪さぁ、今日さえ明日過去に変わる
  ただ風を待つ



軽快なのにしっかりとした足跡を遺す。

億劫という言葉がこんな風に心に迫るものかと、

日本語の深みをまざまざと感じさせられる。


春を盗むというタイトルの着想から、

既に非凡の塊なのである。


言葉が動き、踊り、

強さと儚さを内包する、春泥棒。



この歌の特徴であり、

心が離さない理由だろう。




さて、ユーマーズである。



《息も忘れて》固唾をのむ展開、

《瞬きさえ億劫な》くらいの劇場の妙、

《今日さえ明日に変わる》目まぐるしい戦局に、

《ただ風を待つ》の風に、UMAsの勝利を思い重ねる。


ここからの4連戦、

マジック4の状況下にありながら、

横一列に4チームが割拠する戦国時代。



…からの、残り4戦である。



過去の歴史を紐解いてみる。

2017年11月の後半戦、

勝てば優勝という場面でUの動きが固まった。

あと一歩、いやあと半歩、数ミリのところで

単独首位を逃し、

“同率首位の準優勝”という奇天烈な名誉とともに、

劇場の歴史を彩った。


あれだけリーグを大暴れした結果である。

この価値は、この劇場は、

4年たった今も、決して色褪せることがない。




しつこいようだが、

やがて2021年、6月。


…からの、残り4戦である。



こういうぎりぎりを這う経験が、

日頃から量産されるありふれたものなのだとしたら、

それは一体どこにあるのですかと聞いてみたい。



この場に立ったものにしか味わえない、

イッツ ミラクル ストーリー。



今日の雨は、きっと止むだろう。

明日、春泥棒はやってくるのか。

私たちが、春泥棒なのか。




ヨルシカは、唄っている。



♪愛を歌えば言葉足らず
 踏む韻さえ億劫
 花開いた今を言葉如きが語れるものか




ユーマーズの価値を、

言葉ごときが、

語れるものか。



6月20日、ユーマーズは、

言葉を捨てて、体で語る。



“動く感動”さえ、億劫。



  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 10:23徒然日誌

2021年06月12日

ユーマーズに《新しいサーベル》がやってきた ~どーでもいいUMAsよもやま話_02~

テーマ曲が鳴る、

奇声が控室からコダマする。


泣く子も黙る、の意味を知りたければ、

わざわざ辞書で引かなくとも、

この光景を見せれば十分に、

その意味が体から伝わるほどのインパクトだ。


インドの狂虎、タイガー・ジェット・シン。


1973年に日本初上陸、

悪役として名を馳せ、一世を風靡した。

新宿伊勢丹前襲撃事件や、腕折騒動など、

話題にも事欠かない。



彼のテーマソングはずばり

《サーベルタイガー》だ。



狂虎がサーベルを持った時、

旋律が列島を駆け抜ける。


《必殺》とはまさに、

このことを言うのだろう。


あまつさえ、

そのサーベルの説得力たるや、

あらゆる概念を凍らせる。



…敢えてここで、

新購入したバットを

「鬼に金棒」と比喩しなかったのには訳がある。



ユーマーズにとって、

このビヨンドマックスの導入は、



狂虎のサーベルに匹敵する、

間違いない説得力となって

残り4戦を彩るに違いないのである。



////////////////////////////


マスター(以下M):いや、だってさあ。

U番記者(以下U):定食まだですか?

M:なんでここで、ジェットシンなのよ。

U:定食の味噌汁、豚汁に変えようかな…。

M:聞けよ少しは(笑)

U:え?だって我々の世代で《鬼に金棒》といえば、

 シンのサーベルでしょ。

M:絶対お前の世代じゃないだろ。

 幼いころに何観てたんだ…。

U:8時になれば銭湯はガラガラでした。

M:ドリフ!?

U:でも、知ってました?シンの人柄。

M:超悪役だろ?

U:今やサーベルを置いた虎は、

  世のため人のために尽くす人になってますから。

  「平穏・幸せ・愛」

  この3つを彼は今、生きています。

M:早く本題に戻せ。

 要するに新しいバットを買っただけだろうが。

U:えへっ。


////////////////////////////


狂虎の説得力が、ビヨンドに乗り移るのか、

はたまた、

おおホラ吹いたビッグマウスに朽ち果てるのか。


答えは来週、6月20日に託された。




最新のビヨンドマックスを入荷し、まさに気分はサーベルタイガー!(意味不明)


これは若かりし頃のタイガー・ジェット・シン。まさにこの存在感だ。  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 07:58お知らせ徒然日誌

2021年06月05日

ユーマーズという名前が生まれた日 ~どーでもいいUMAsよもやま話_01~


「麒麟って、どうですか」



BBSにそんな書き込みを見たとき、

なるほど珍しくてユニークだが、

さてチーム名としてはどうだろうと、

気が付けば顎に手を当てていた。



「ミステリーというか、

 実際には存在しない動物ですけど、

 だからこそ神秘的というか、…んね?」



最後の「んね?」ってのが、

常套手段だった。



大したロジックを備えていなくとも、

最後に「んね?」と語尾を上げるだけで、

理屈抜きの説得力を持ってしまうのが不思議だ。




そもそも、である。


私たちは今、

どんなチームを作ろうとしているのか。





その「作ろうとする」チーム像にこそ、

名前の由来を乗せるべきだろう。



「魅力的であること、ですよね。

 あとは、うーん、ここにしかないもの。

 でもみんな個性派だから、

 こういうものだとか、そういう枠を嫌いますよね。

 定まらない、ふにゃふにゃしたものというか、…んね?」



お前まで「んね?」を使うのかと、

ちょっとだけ思った。




魅力的、確かにそうだ。

しかし魅力といっても、果たして誰にとっての

どんな魅力を語るべきなのか。



「そりゃあ、楽しいチームでしょ。

 楽しくて、わいわいできるというか。

 どうせソフトボール経験者いないんですし、

 楽しい場というものが、魅力だと思いますよ」



そんなサークルは数多あるさ。

ここにしかないものって、どんなものだという話だ。



そもそも、

楽しいだけならソフトボールはいらない。

飲み会やって、バカ騒ぎしていればいい。



「グランドに立って、走れるって、案外幸せですよね。

 日頃の喧騒を離れて、グランドで同じ目標をもって

 皆で団結できる空間って、やっぱ、魅力っすよ。」



話は尽きなかった。






ある日ふと、本屋に立ち寄った。


珍しく、教養の戸棚に足を止めた。



おもむろに手に取ったのは、

禅の本だった。



《かたよらない、こだわらない、とらわれない》



ここだと、思った。




はっきりさせようとすると、

そこですでに、こうあるべきが立ってしまう。




ネーミングによって確かに輪郭を明らかにはするが、

却って魅力を削ぎはしないかという問いがずっと残っていた。




はっきりしないことで、

その不完全さが、何にでもなれる可能性をくれる。


他方で、

何にでもなれるということは、

何者でもないということでもある。



しかし、

メンバー一人ひとりの個性は確かに輝いていてほしい。



掴みどころのない存在。

存在なのか、無なのか。




まさに禅問答だ。




「結局、情報って、そこにあるだけだと、それでおしまい。

 情報が動き出すのは、ストーリーを持った時ですよね。

 ストーリーって、一度聴いたら忘れない。

 この《忘れない》っていうことが、重要だと思いますね」




チーム名が「未確認生物」の「UMA」からとって、

ユーマーズになるのに、そう時間はかからなかった。



ものに対して、

存在価値の“よすが”を求めてはならない。

ストーリー性が含まれることで、

独自性に富んだ魅力、そして存在価値が許される。


不定形であって、不思議であって、

何にでもなれて、何者でもない、

ここにしかないというもの。




人の心もそうだった。


魅力や色気といった類いのものは、

いつもそうして、見えないところがあることによる、

一種の不可解さが内在している。



見えないものにこそ、

想像力が遊び心を運んでくる。

その遊び心が、

ここにしかない未来を築き上げていく。



ネッシーや雪男、ツチノコに代表される、

過去幾多のUMA探索の旅は、

人類の歴史に欠かせないドラマだった。


しかしどこかで、

こうも思ってはいないだろうか。


もはや、

いるのかいないのかはどうでもいい。

ただ純粋無垢に、

未知なるものへのロマンを求めたかったのではないか。


いくらテクノロジーをフル稼働させて、

未確認生物を科学的見地で暴いたとて、

俺たち“冒険家”の心は、濡れない。


この好奇心こそが、

UMAのくれた贈り物だったのだ。




果たして、ユーマーズである。


冒頭の麒麟というアイデアも、

決して悪くはなかった。



麒麟とは、

孔子の歴史書「春秋」にも登場する。

縁起のいい神の獣だ。



しかし結果として、

麒麟は来なかった。


2005年、やって来たのはUMAという、

掴みづらくも個性的な名前となった。



ちなみに、

麒麟は別の形で、大河ドラマのタイトルとして

15年後の2020年に“来る”ことになる。





果たしてユーマーズに

《麒麟が来る》日は、

やって来るのだろうか。



いよいよ、今年こそ、

そんな語り草が絶えないのもまた、

ユーマーズの魅力だ。


勝つことを超えた、

色んな冒険をくれるのも、

ユーマーズの魅力だ。




ユーマーズにドラマが多い由縁、

いわゆる“劇場”に事欠かないのは、

このネーミングの仕業なのかもしれない。




それがつまり、

ここにしかない、俺たちだけの、

何にでもなれるチームだよ、…んね?




  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 20:39徒然日誌