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2019年11月10日

11/10最終戦

Uの「存在感」でもぎ取る2不戦勝はリーグ史上初
それでも月読橋に3名のU戦士が立った理由。



即位祝賀パレード「祝賀御列の儀」の日、

沿道にはおよそ11万9000人の人たちが詰めかけ、

両陛下の結婚を祝う「新・祝典行進曲」が演奏された。


皇居宮殿を出発し、赤坂御所までのパレードコースは、

まさに国全体が天皇皇后両陛下をお祝いした。


パレードの途中で流された皇后様の涙は、

この日詰め掛けた国民の祝福はもとより、

ここまでの日々の苦労や積み上げた努力もまた、

その涙のわけではと思わずにはいられない。



さて、ユーマーズである。


11勝7敗と後がなくなり、

さあここで踏ん張って来季に向けての

良き締めを試みたかった。

しかしメンバーを集めるのに苦戦を強いられる。


いわば月読橋という距離にも問題はあった、

しかし、ユーマーズの理念よろしく、

「場」があることへの感謝は忘れてはいけない。


最終戦にして、メンバーのマインドが

ユーマーズに向かなかった。

ただそれだけのことかもしれないが、

それだけに余計に冷たい風が頬を伝う。



そんな中でユーマーズ魂に灯をつけたのが尾崎主将。

メンバーを召集し、試合成立を確かなものにする。


しかし、天は意外な形でユーマーズを後押しした。

相手チーム、2チームともの「棄権」である。



何もしないで勝つこと。

現地に向かわずとも、勝ちを約束されること。


勝つことが目的であれば、「よっしゃあ」かもしれない。

しかし、そうじゃない。



勝つプロセスだ、

試合を成立させる使命だ、

チームがリーグで共に汗を流す愛だ。


この大事な観点が、日常の喧騒で抜けていた。


皇后様の涙のわけは、

決して外には分からない。


しかしきっと、

ここまでの積み上げた日常に心を込め、

日々の努力、諦めない心がその涙を許したとしたら、



今日、現地に行かずに「不戦勝」を獲得することは、

その崇高な日常がそれを許すだろうか。


否。


たった一人であろうとも、

私たちはその場に行かねばならない。


スパイクを履き、

グラブをはめ、

バットを握り、

白球を追いかける。


決して相手がいなくとも、

高速代1160円を払ってでも、

その場に立ち、駆けることでしか習得できない

崇高な日常の価値がそこにある。



都内の祝福ムードとは程遠い、

誰もいないこのグランドで、

啓祐投手、義弘選手、弓指選手の3名は、

事実、この誰もいない月読橋グランドEに、立っていた。



この場に立ち、

ソフトボールが出来る喜びに感謝し、

その上で、2連不戦勝を体感した。



ユーマーズ、今季13勝7敗でフィニッシュ。

2019年“最終戦”の最後は、

3名のキャッチボールだった。



実に普通の日常を演じた3名、

わざわざ月読橋で演じた3名。

だからこそ、この日常に幸せが宿る。


それでも月読橋に3名のU戦士が立った事実は、

案外、大きな転機になるのかもしれない。



夕暮れに差し掛かった月読橋は、

普段は霧で覆われ見えないこともある。


今日はそんな心配など微塵もない、

快晴だった。



赤坂御所もそういえば、

今日は快晴だった。



しあわせが、つながった気がした。

涙のわけも、分かる気がした。


そんな、切なくも温かい、

2019年、これにて終演。


月読橋Eまで歩く背中が妙にセクシーだ。
以前、左の雑草地に尾崎が放り込んだ本塁打ボールは、未だこの場所に眠ったままだ。


啓祐投手が投げ、義弘選手が打つ。広い大地が二人を包む。


今年1年間、懸命にメットを磨き続けてくれた啓祐投手。文字通り、頭が下がる。


今年は安打に恵まれなかったが、今日の快音を聞けばなんの心配もない。
来季の希望が見えた義弘選手。


ベテラン二人が「現地」に立つ。まだまだ若いやつには、負けられん!


3名でも実践練習は出来る。強引な捕手からの撮影。怖いって。


打ったボールが道路を越えて田んぼへ。3名で探す姿は、まさに少年のようだ。


ありがとう月読橋。あなたのおかげで、またユーマーズは大きくなります。
来年もまた、会おう!


<第一試合>不戦勝(U5-0M)
<第二試合>不戦勝(U5-0R)
<稽古納め>
キャッチボール、フリー打撃、投球練習
  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 20:19公式戦速報!