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2023年04月23日

4/23 第三節

劇場に沸き憩いに満ちた野洲川公園
2勝1敗1分で1か月のインターバルへ



広辞苑の第七版(岩波書店)で《劇場》を引くと、

「演劇・映画などを見せるために設けた建築物」とある。


ユーマーズのメイン・シンボリック・ワードである

《劇場》は、正しくは建築物ということか。


人が建築物とは妙である、

しかしそう書いて合点がいった。


モノに感動は憑依しない、

ヒトに感動は憑依する。


そして、その劇場という《ケンゾウブツ》は、

ヒトを介して初めて、意味を持つ。


プレー中のそれに限らず、

様々な劇場が既に試合前から展開されている。


集合時間の15分前に、

グループLINEで「Cafe Lico」OPENが、

今日この野洲川運動公園で開店することが報じられる。


そのメッセージにはこう書かれていた。


『私はみなさんを応援したい。
 楽しむパパや、楽しむママ
 子どもたち
 若者
 おじおば
 みんなをが笑顔で繋がり、
 元気に楽しめることを、
 笑顔で明るく応援します』

何と崇高な理念だろう、

そしてこの、ユーマーズに集う者たちを想い、

世代を超えて皆を笑顔にするというビジョン。


ユーマーズの理念を生きているではないか。


いいのだ、準備したポットでお湯を沸かそうとして、

車の電気では弱すぎて沸かせなかったとしても。


その在り方、その志こそが、

もう既に私たちの劇場を生き抜いている。



熊澤良介選手は、今日29歳のバースデーた。

誕生日をグランドで祝うことの奇跡は、

劇場の賜物と言っても過言ではない。


それぞれに、劇場が存在している。

だからこそ、グランドで集まるユーマーズの、

何と輝かしい軌跡だろうと。


そんなことを、思うのである。


第一試合
打って、はしゃいで、毎回得点
裕之投手負け無し、啓祐投手抑えた


N 1001 2
U 5423 14

8渡部
7熊澤
2尚輝
4稲葉
3香川
5弓指
9藤野
6下垣
1裕之→啓祐

昨夜上田選手から「名古屋で足止め」食らっての欠場で
DPが使えない状況に。

投げて打つ裕之投手、初回の失点のみで3回をピシャリ。
継投した啓祐投手も、不本意な1失点のみで抑え込んだ。

打つ方は今日もお祭りだ。
初回の連打で5得点、熊澤選手のバースデータイムリーから、
尚輝選手のタイムリー2塁打、次いで弓指選手のタームリー3塁打と猛攻。

圧巻は2回、尚輝→稲葉の兄弟アベックアーチで4得点
ダメ押しはがっきーこと下垣選手の技あり初本塁打。

渡部選手、あと一歩で2度目のサイクルを逃すも、
打線充実、投手リレー切れ切れの好試合を展開した。

打線で繋ぎ、投手でも繋ぐベースボール。

途中で劇場製造機の代名詞をほしいままにする弓指選手の
バンザイ後逸やアクロバティック・エラーなども発生したが、
努めて盤石な試合運び。

やはり劇場はヒトに宿る。
建造物は少なくとも、ユーマーズの劇場ではない。


第二試合
殊勲の引き分け、ここも繋いだ
啓祐投手の力投、下垣選手の見事な同点打


U 01201 4
R 20200 4

4渡部
8熊澤
7→9尚輝
2稲葉
3香川
5弓指
9→7藤野
6下垣
1啓祐→裕之

先発はリリーフしたばかりに啓祐投手。
昨年三栖でのリベンジを胸にマウンドに立つ。

風が強い野洲川で、啓祐投手の変化球が冴える。
3回を3失点で見事なピッチング、今回も裕之投手につなぐ。

繋ぐという言葉は、今季のユーマーズの肝になる。
2試合目も、継投が発揮された。

打つ方でも見せ場を作る。
速球派投手が立ちはだかろうとも、焦るUではないのだ。

2回、満塁から渡部選手の死球で押し出し1点。
機動力も展開し、失策も誘いつつ1点差に追いつく。

逆転からのまた逆転、
しかし1点ビハインドはユーマーズの肩に圧し掛かる。

その想い空気を下垣選手は一蹴した。
まさに技ありのタイムリー、これで同点に追いついて、
尚もチャンスだがそうは問屋はおろさなかった。

勝ちはなくなったが引き分けの可能性を残している。
リリーフに立つ裕之投手の右腕が唸る。

セカンド渡部選手の矢のような返球でホームアウト。
何としても守り抜くという気迫が、砂埃舞う強風を蹴散らした。

守りも徹底した対策をとる。
広大なグランド、後逸しまいと尚輝選手を外野へコンバート。

そういった様々な創意工夫を経て、
難し局面を乗り越え、

相手のレンタル(自動アウト)にも救われたものの、
価値ある引き分け。

負けムードを払しょくし、
ただひたすらに繋ぐベースボールを経験したユーマーズは、
初夏に差し掛かるペナントレースの良き起点となったことは
間違いない。


試合後、「Cafe Lico」がOPEN。
熊澤のバースデーを歌で祝い、
愛情いっぱいのコーヒーに舌鼓する。

香川選手が道の駅で買って来てくれた苺も、
劇場に彩を与える。

電力のトラブルもあって、
ぬるいコーヒーではあったけれども、

実に心を温かくする、幸せの一杯だった。


劇場とは、プレーそのものだけを指さない。

その劇場に裏付けられた一人一人に内在する、

埋もれてしまいかねない出来事をも劇場に含まれる。


私たちがここにいる。

その喜びさえも、愛おしくなる。


激闘と情緒に囲まれた野洲川運動公園に、

また一つ、劇場が生まれた。

4/23 第三節
試合後、程よい疲れと充実感と、
少しの「もしこうなっていたら」を背負いつつの記念写真。

4/23 第三節
ハッピーバースデー熊!

4/23 第三節
「Cafe Lico」オーナー響夫人。まさに憩いのひととき。

4/23 第三節
夫人を囲うU戦士たち。まさに憩いの園だ。

4/23 第三節
香川選手がくれた苺。ありがとう!

4/23 第三節
試合前の一コマ。近江富士が栄える。

4/23 第三節
次節は1か月後の5月28日、さくら公園が待っている。




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