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2023年11月13日

11/11 無限メシ2023@つじ農園ホームで初遠征

田んぼで暴れまわった夕暮れのユーマーズ、

皆が帰路につく頃、

参加してくれた少年が何かを握りしめて立っていた。


「これ、渡したいんです。

 めっちゃ面白かったんで。

 ありがとうございました。」


掌には100円硬貨が2枚、

それを見たユーマーズナインの

言葉にならない言葉が今も脳裏に焼き付いている。



お金そのものが嬉しいんじゃない。

少年のその想い、ありがとうの言葉が、

そしてユーマーズに向けた贈り物が、

私たちの心を打った。

劇場を揺さぶった。



「また来年も来るの?

 絶対来てや。」



今日、初めて野球をしたらしい、

ハイセンスなもう一人の少年が更に続いた。

聞けば野球はしたことがないらしい。

それであのホームランは圧巻だった。

もしかしたらこの田んぼから、

有望な野球選手が生まれるかもしれない。




素敵なご縁によってこの日、

初めてのユーマーズ遠征が実現した。

しかも三重の田んぼで、野球をする。

5000平米の田んぼをお貸しいただいた。


つじ農園さんの恒例行事、無限メシ。

腹が破れるまで飯を喰うという画期的イベントは、

地元の秀逸な名司会者の少年たちの音頭の基で、

大盛り上がりを見せた。


参加者、出店者の区分けがほぼない。

皆がみんな、楽しもうとしている。

その姿勢が、ユーマーズ戦士を鼓舞した。


飯におかずに、ビールにと堪能しつつ、

ユーマーズは田んぼに立った。


軍師兼CFOに就任した小倉氏監修のもと、

田んぼには似つかわしくないコンボとスピーカーが置かれる。


臨場感だ。打席に立つ高揚感の演出だ。


しかし子供たちは、あらゆる常識を破り、

大人たちと戯れ、野球という媒体を通じて、

そこにスピーカーを威力に勝るとも劣らない、

高揚感と連帯感を生んだ。


必死に打って、走って、笑って、ころんだ。

大人も子供も、そこにはなかった。

純で一途で、無邪気な少年少女だけが、いた。



出店ではあるが、料金は「楽しかった分だけ」にした。

だから、お金というよりも、体験を通じて、

ユーマーズを表現したかった。


その結果、少年の手に握られた200円が、

とても輝いて見えた。

結果的に、そう簡単には使えない記念すべき200円になってしまった。



つじ農園さんに集まる方々の笑顔が、

今も目の前に現れてくる。

人が人を呼んでくる、

場が人を動かし、人が場を創り出す。

辻社長の人柄の行動力が、

ユーマーズの心を動かし、呼応した。


一緒に戯れさせて頂いた、

三重県味噌醤油工業協同組合さんから、

「たくさん遊ばせてもらったお礼」として、

レトルト商品「どて丼」を頂いた。


みんなは一つの、「同志」になった。


長靴を履いて、収穫を終えた田んぼで野球する。

ユーマーズ劇場の縁(よすが)が、ここにある。




例によって夜は飲んだくれ、

翌朝、高虎ドックに舌鼓し、

尚輝夫人の父母を訪問し、

「風に吹かれ」三重をあとにした。


その一つひとつが、ユーマーズだった。

つじ農園さんの想いが、ユーマーズを創ってくれた。

そして少年たちに、背中を押された気がした。



初遠征、言葉は尽きない。

その一瞬一瞬が、ユーマーズだった。

大きくさせてもらった、旅になった。

あの握りしめた200円を、俺たちは、忘れない。

絶対来てやと言ってくれた少年の心を、忘れない。


つじ農園さんとユーマーズと愉快な仲間たち。
全員が全員で、場を創っていた。本当にありがとうございました。


ユーマーズ初の遠征場所は、球場でなく田んぼ。
この絵を見た時、野球やっててよかった、が溢れてくる。


「野球しようぜ」昨日の大谷選手に続いて(笑)
風でテントが飛ばされても、ユーマーズは飛ばされない。


小倉氏発案の、「音で臨場感」スピーカー一式。
奈良から持って来てくれました。


横断幕と田んぼのど真ん中に。
立てたはいいが、風で倒れた。どんマイケル。


筆自慢、絵自慢が書いたユーマーズ看板。
まさに景観にピッタリ。


イベント会場で熱唱したガッキーと、
一緒に野球した子どもたち、来年も会おう!

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 08:02オープン戦速報!お知らせ徒然日誌

2023年11月05日

nUmber 11/5号


  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:28Uスポ一面

2023年11月05日

11/5 横大路クラブさんと2度目の朝練&練習試合

秋空映える、ここ横大路公園。

幾多の名勝負を繰り広げたリーグの聖地だ。

8月の朝練に続き、今回も横大路クラブさんのご厚意で、

清々しい練習試合を開催することができました。


ノックで体をほぐした後、

横大路クラブさんとユーマーズの連合チーム対、

首位を走る新選組さんの戦い。



横大路さんとの名勝負は数えればきりがない、

このグランドに立つと、その汗と涙が蘇る。


なかなかリーグ参戦は難しい状況と伺いましたが、

何の何の、島田代表を筆頭に、

横大路さんの覇気にインスパイアされたU戦士達。

啓祐投手、裕之投手、香川選手、

稲葉選手、下垣選手、弓指選手に、

間もなく80歳を迎える義弘選手も大ハッスル。

そして、ユーマーズの軍師兼CFOに就任した、

小倉選手も打って走って、グランドを駆けた。


こうやっていい汗をかける、グランドに立てる喜びは、

いつになっても嬉しいものです。


また12月も実施を検討中、

改めてこの場を創っていただいた横大路クラブの皆様、

島田代表、本当にありがとうございます。


早めに行って準備をと、8時過ぎに到着してみれば、

もう既に白線が引かれているという…。


まだまだユーマーズ、横大路さんを見習って、

素敵な場創りを目指していきたいと思ったのでした。



横大路さんのスポーツマンシップに感化され、

さあ来週は「無限メシ」!!!



どんなドラマが待っているのか、

来週を待て!



横大路ユーマーズ連合軍の記念写真。またお願いします!


朝の澄んだ空気に、充足感が漂う。本当にありがたい。

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 13:43オープン戦速報!

2023年10月22日

nUmber 10/22号


  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 19:00Uスポ一面

2023年10月22日

10/22 開幕延期分

紙一重で勝ち、紙一重で負ける。
この実感こそ、ユーマーズ劇場だ。



「不死の科学」は残酷な噓。


今朝の日経新聞に書かれたこの一行が気になった。

シェリー・ケーガン教授による単独インタビューだ。


ここで語られていたのは、

科学は最終的に哲学に行き着くということと、

「生」の定義をどこまで置くかという議題だった。


例えば「人が死ぬ」とはいつを指すのだろう。

心臓が止まっても、肝臓や腎臓は実は動いている。

脳だって、恐らく心臓と同時期に止まるとは考えにくい。


境目を決めること、人が人としてできる倫理上のセオリーも、

いわばそれこそファジーな世界をうごめいている。




ユーマーズ劇場は、

一体どこから生まれているのだろう。

もとい、どこからどこまでがその劇場なのだろう。


その疑問は、ここにきて改めて、

既に前日から起こっているのではという気づきから生まれた。


前夜のチーム内のLINEが、

その劇場の萌芽を感じさせていた。


弓指監督のオーダー発表がされた後、

尚輝選手から「グランド使用」に際する注意点が発信される。

まずはトイレの水が出ないこと。

そして三塁側のファールを防ぐネットが、

更にダイヤモンドを喰い込ませているという報告だった。


そして、前回、ユニフォーム忘れによって

登板機会を逸した土居選手のために、

弓指-尚輝での「ユニフォーム忘れるなよ」ラリーは

5回に及ぶ。

今度は集合時間の訂正依頼と早退のお知らせが、

LINEを揺るがす。


上田選手「朝遅れます」

熊澤選手「12時30分に帰ります」

尚輝選手「そろばんで遅れます」

弓指監督「少しずつ、劇場が沸きだしてきたな」


果ては首位打者争いの綱引きに、

OPSの見せあいにまで発展する。


良い悪いではないのだ。

そうなのだ、やはり劇場は既に生まれていたのだ。

生命の区切りが見えないように、また人為的に引かざるを得ない

とても流動的なものであるように、

ドラマはもう、こうして、始まっているのである。



今日は連勝がマストだ。

わずかに残る優勝を手繰り寄せるには、

もう今日は、勝つしかない。


9時の上鳥羽、

朝日を浴びて、いざ出陣。



第一試合
劇的、奇跡の逆転勝利。
負けるはずの試合を1点差で取る



S 430 7
U 080 8

8熊澤
4渡部
2尚輝
3稲葉
5香川→福田
9上杉
7尾崎→盛本
D上田
6下垣

1裕之→土居

先発は裕之投手、緩急冴えるも初回連打で4失点を背負う。
直後の攻撃は3タコ。微妙な空気が流れる。
2回の守備も連打で繋がれ3失点。しかし裏の攻撃で火を噴いた。

まさに走者一掃。連打連打、全員野球が開花する。
8得点と逆転し、最終回に遂に!!土居投手がマウンドへ。

剛速球がうなりを上げる。キャッチャーのプロテクターに
投げたボールがめり込む。

見事なクローザーを展開し、貴重な1勝をゲットした。


第二試合
喜劇的、奇跡の逆転負け。
勝てるはずの試合を1点差で取られる


M 1460 11
U 8110 10

8熊澤→5弓指
6渡部
2尚輝
D稲葉
5香川→8上杉
3上田
7尾崎
9盛本
4下垣

1啓祐


//////////////

マスター(以下M):何だその顔。

U番記者(以下U):はひ?

M:まさか、ここに来るまでにもう飲んだのか?

U:いいやらいれすか。こういうろりに、

 のまなくてろうすんの。

M:ちょっと何言ってるかわかんない。

U:落とす試合を拾い、

  拾える試合を落とした。

M:何だよしゃべれるのかよ。

U:うーん、実に甘美な劇場ですねぇ。

M:ハイネケンで顔洗ってこい。

U:試合って、一瞬一瞬の積み重ねでしょ。

 ターニングポイントって、その時見えないんですよ。

 後になって、「あそこだったか」ってなる。

M:じゃあ、あの敗戦のポイントはどこだったんだ?

U:敗戦はもういいですよ。

 ユーマーズ劇場の萌芽は、至る所にありました。

M:例えば?

U:初戦の上杉選手の激走。わき目も降らず、

 まるでリレーのアンカーのような颯爽とした走り。

 2戦目も、ファースト稲葉選手のローリングキャッチ。

 モーリーの絶妙バント。

 もうそれはそれは、観察するたびに見えるわけですよ。

 劇場がっ。

M:そんなん言ったら、もう全部劇場じゃねぇか。

U:何を今さら!その通り、全てが劇場ですよ。

 境目何てないんです。もう前夜から、あいや、

 前回の勧修寺の試合直後から、劇場は始まっているんです。

M:なんか、哲学だな。

U:人生、いつだって大逆転。

M:されることも多いけどな。

U:こら。


//////////////

取れる試合を落とし、1点差に泣いた敗戦。

しかし、今日の劇場は生き生きしていた。


ユーマーズとしてグランドに立てる喜びが、

その有難さが、もはやすべてだ。


AIだろうとクローンだろうと、

ユーマーズ劇場は簡単に複製できない。

この劇場は、バーチャルやマトリックスのような仮想空間では

生きていけない。グランドを踏みしめ、日々の生活、

何気ない出来事に光を当てることこそ劇場だからだ。

科学が興り、電気信号で価値を得たとしても、

ユーマーズ劇場には及ばない。



シェリー・ケーガン氏の言葉は、

以下で締めくくられる。

「友人や家族に愛されているという実感、

自分の子供に注ぐ愛情、

これらすべてがただの電気的な刺激でしかないとしたら、

その『人生』を肯定することはできない。

あなただってピュリツァー賞を受賞する仮想現実を体験するより、

本物のピュリツァー賞をもらう方がいいだろう?」



俺たちの劇場、

本物のユーマーズ劇場を、体感せよ。


秋空映える、上鳥羽グランド。今日も試合ができることに感謝。


観戦する子どもたちを守る。まるでおりに入れられているようで(笑)

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 15:53公式戦速報!

2023年10月01日

《雨天中止》それでも劇場は止まらない

作家・田口ランディ氏のエッセー、

『根をもつこと、翼をもつこと』に、

こんな一節がある。


「あなたは私のことが好き。

 でもあなたは私のことを分かっていない。」


何と切なく、また力強い言葉だろうか。


この一節を引用した教育者・近内悠太氏は、

『世界は贈与で出来ている』の中でこう示している。



「相矛盾するメッセージによる、束縛である」と。



この一節に出逢った瞬間、

ユーマーズ劇場を想い出した。

言い換えればこうだ。


「選手たちはユーマーズ劇場を起こすことが好き。

 でも選手たちはユーマーズ劇場のことを分かっていない。」



それは決して、卑下するものではない。

ましてや、自虐的な愚痴でもない。むしろプラスだ。



そう、

まだまだ俺たちは、

このユーマーズ劇場の真価本領を

"骨の髄まで体感しつくしていない"という

未来への示唆に他ならない。

可能性の伸びしろなのだ。



ユーマーズ劇場というメタファー、

それは日々の日常にこそ人生の価値があり、

このグランドに集うことの軌跡と奇跡を表したものだ。


ならばユーマーズ、7勝6敗1分けの3位という位置を見て、

奮い立たないわけがないだろう。



そしてこの日は、大物ルーキー・日高選手も初参戦する。

日高、名をサスケという。

まさに八面六臂の活躍が、目を閉じればその瞼に

描くなと言われても描かざるを得ない。


さあ、ユーマーズ戦士たちは、

数百円の高速代金を握りしめ、

この遠方、野洲は希望ヶ丘後に降り立・・・・っ、


と、まさに打とうとしたときの、《雨天中止》。



雨雲は蹴散らしたが、

問題はグランドコンディションだった…。



ユーマーズ劇場は10月22日にお預けだ。

そういう日もある。


ここまで煽っておいて、次節に委ねることも、

そう、ユーマーズ劇場だ。



///////////

マスター(以下M):雨だって?

U番記者(以下U):いや、絶対できますって。

M:仕方ない。グランドを言われたらなあ…。

U:希望ヶ丘で遠方ということもあったんすかね。

M:それより、LINEスタンプ作ってるって?

U:ユーマーズのね。

 11月の無限メシイベントもあったり、

 11月5日の練習試合の調整も入って、

 午後からはインターンシップのフィードバック。

 監督、朝からパソコンの上でずっとぱちぱちしてるそうです。

M:そしてこの、ブログか。

U:それ、言うたらあかんやつ(笑)

M:このユーマーズのバタバタぶりも、どこまで続くかだな。

U:どういうことですか?

M:来年は20周年の直前year。

 監督もこの先、どういう方針やビジョンでやるか、

 まあ、右往左往してるのは一部の人間だけど(笑)

U:我々も、ですよね(笑)

M:LINEスタンプ、俺たちのもあるんかなあ…。

U:どうなんすかね。あったら使います?

M:言葉のセンスによるかな。

U:「俺たち最高!」とか、どうですか。

M:わかってねえなぁ

U:何ですかその冷ややかな返しは。

 それでもユーマーズですか?

M:わかったわかった。もう今日は雨だ。

 いいから、呑めよ

U:昼から呑めるって、幸せですよね。

 じゃあ、一言お願いします!

M:それもユーマーズ劇場だ。

U:うまいっ。

///////////



個人成績も騒がしくなってきた。

三冠王が目前、打率ランキングに残るか規定打席。

打率ベスト10のうち5名がユーマーズだ。



さあ、劇場開眼。

秋の決戦は、10月22日。

束縛を、解き放つ。


前日の某公園。こんなに晴れていたのに…。べこべこにへこんだボールが、朝練のすさまじさを物語る。これもユーマーズ劇場。
  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 09:17お知らせ徒然日誌

2023年09月23日

【告知】11/11(土)三重県津市の「つじ農園」さん「無限メシ」出店します!




ユーマーズが出店???

しかもソフトボールで出店???



この度、大変素敵なご縁を頂き、

三重県津市にあります「辻農園さん」の収穫祭、

「無限メシ」に

ユーマーズが出店させて頂くこととなりました。


地元の方、お子様がたくさん来られるこのお祭りは、

美味しい白米食べ放題という法外な企画でございます。

11時開始の、日が暮れるまで(笑)。

この質感、素敵過ぎます


https://tarafuku.org/never-ending-rice-real/


ユーマーズは何と、そこに、

「ソフトボール」として「出店」


5000平米の田んぼを借りて、

打つ、投げるをやってみたいと思っています。


たらふく食べたら、運動しろ!


それを合言葉に(笑)是非皆様、

ユーマーズ奇想天外な企画にご参加ください



美味しいご飯が食べ放題な上に、

音楽あり、鯛めしあり、パンあり、デザートあり

そして、ユーマーズ劇場が、あり。



誰もやろうとしないことをやってみる。

劇場が遂に、三重に上陸します。


《場所》
株式会社 つじ農園様

三重県津市大里睦合町1211

…の、近くの田んぼ(コスモス畑)



///////

マスター(以下M):でもさあ。

U番記者(以下U):何ですかもう。美味しい白米食べてるときに。

M:屋根ないんだろ?雨の時どうするんだよ。

U:全員で田んぼにヘッドスライディングでしょ。

M:身内で喜んでどうする。しかも一瞬。

U:ユーマーズのことです、

 若い選手たちです、色々考えるでしょ。

M:雨もそうだし、田んぼだからなあ…。

U:まあ、やってみましょうよ。

 マスターは出店しないんですか?

M:おいおい、俺たちの劇場空間から

 現実世界にはいけないだろ。

U:それ、言うなって(笑)。

/////////////


毎回大盛況の無限メシに、ユーマーズが殴り込みだぁ!


これが実際の現場。田んぼです。5000平米あります。さあ、どうする?


実はこの場所、千年村にも認定されている。


どれだけユーマーズが盛り上がれるか。ほんとに雨の時、どうしよう・・。

  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 07:24お知らせ

2023年09月10日

nUmber 9/10号


  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 17:44Uスポ一面

2023年09月10日

9/10 第十節

俺たちの「アレ」ユーマーズ劇場開花
まだまだ俺たちは、諦めない。



----アレへのマジックを3つ減らしました。
  ファンの期待も日に日に膨らんでいると思いますが、
  どんな想いで過ごしていますか。





そうですね、

あのー僕たちは、一戦一戦、

自分たちの野球をして、

やるだけなんで。





9月10日の首位攻防の前日、阪神甲子園球場。

「アレ」へのカウントダウンが始まったヒーローインタビューで、
近本選手の力強い言葉が甲子園を包んだ。



そうだ我らユーマーズは、Fリーグにおいて、

「アレ」を防ぐ立場にある。


挑み、阻み、可能性を手繰り寄せる。

晩夏から早秋に差し掛かる、

2021年の初優勝を決めたこの地で、

俺たちが「アレ」を止める。



しかし、仮に「アレ」を止めたとしても、

そうだ我らユーマーズ劇場は誰にも止められない。



満を持しての登板に胸躍らせていた土居選手の

『忘却のユニフォーム』を筆頭にして、


半ば想像を超えるファンタスティックプレーに、

勧修寺が沸いた。



そして、忘却のユニフォームを、

取りに行った功労者が、

「取りに行ったことを忘れた」。


嗚呼、この劇場こそ、

ユーマーズのそれなのだ。




メンバーも変化があった。

学会多忙につきモーリーが寝不足で無念の欠場。

それを横目に夜勤から寝ずに稲葉選手がやってきた。


それぞれのライフに、ドラマがある。



そうですね、

あのー僕たちは、一戦一戦、

自分たちのユーマーズ劇場を、

やるだけなんで。




近本選手のインタビューと、

このユーマーズの劇場ぶりが交差する。



今日は伊藤拓視選手が初参戦、そして、

福田選手の応援団、南さんが応援に駆けつけてくれた。



たくさんの方が集い、

そしてたくさんの劇場に酔いしれる。



勝ち負けは後からついてくる、

しかし今日は「負けられない」戦い。



雨雲は例によって蹴散らした。

いざゆかん、勧修寺の大地へ。



第一試合
あと1点に笑い、1点に泣く。
惜敗も劇場に溢れていた。



S 4004 8
U 6100 7

8渡部→4
6下垣
2尚輝
3香川
5弓指
7尾崎
9藤野
D拓視
4福田→8土居

1裕之


先発は失点率1位の裕之投手、しかし初回から捕まった。
死球と失策からの3ランと押し出しで4失点。しかしまだ分からない。

その直後、ユーマーズが仕返しする。
四球で貯めたランナーを、香川選手・弓指選手のタイムリーなどで
6得点。早々に逆転した。さらに尚輝選手のソロで7得点。
さあ3点を守り抜けるか。

その後2回3回と零封し、さあ炎のクローザー土居選手…の、
ユニフォームがない!!!

虚しくも登板果たせぬまま、
裕之投手、4回のマウンドへ。ここで手痛い4失点を許した。

途中、ホームで刺される弓指選手の「忘却のスライディング」など、
やや無駄な見せ場を作った。

無駄な見せ場だけではない、この試合のみに賭けた
下垣選手の牛若丸ばりの守備の舞に、雅な風が吹いた。


最終回も意地を見せるが、万事休す。

首位攻防は惜敗に帰した。

否、劇場に沸いた。


第二試合
息つく暇のないデッドヒート劇
辛くも逃げ切り7勝6敗1分に


U 6211 10
I 3040 7

4土居
6渡部
2尚輝
D稲葉
3香川
5弓指
7拓視
8尾崎
9藤野

1啓祐→福田


試合前、悠々と現れた睡眠不足の稲葉選手。
しかし「ボールが3つ見えて」も2安打と火を噴く。

初回のユーマーズ、土居選手の技ありバンドヒットから、
渡部選手圧巻の2ランで先制。

更に塁をため、弓指選手と拓視選手の連続タイムリー2塁打、
藤野選手のタイムリーで合計6得点を弾き出した。

先発は啓祐投手、初回点を許すも、2回3失点と好投。
途中直撃打を浴びうずくまる啓祐投手。しかし気合が違う。

「投げれるところまで投げる」

その心意気にベンチが締まる。

3回でマウンドを福田投手に譲る。応援団・南さんの鼓動が高鳴る。

不運な4失点もあったが、2回を締めた。

更に打撃では、渡部選手のソロに尚輝選手の本塁打など、
ダイヤモンドは大忙しだ。

結果3点差を守り、勝利を手繰り寄せたユーマーズ。

7勝6敗1分で勧修寺をあとにした。


///////////////
実況:さあ、今日は1勝1敗で終えましたユーマーズ。

解説:そうですねぇ。

実況:見どころはどこでしたでしょうか。

解説:スコアを書けるようになった福ちゃんの活躍、

   そして福ちゃんを応援していた南さんですね。

実況:なるほど、さすが見るところが違いますね。

   ではプレーはいかがでしょうか。

   やや首位に引き離された感もありますが、

   望みはまだあると見ていいでしょうか。

解説:拓視選手の「ラオウ」ばりの存在感、

   あれは今後に期待ですねぇ。

   顔面にあたってもびくともしない、鉄筋マンションのごどく、

   その力強さに期待が高まりますねぇ。

実況:ターニングポイントとなったシーンはありますか。

解説:そうですねぇ。

   香川選手が子どもたちにモミクチャにされてましたね。

   あの微笑ましい感じが、ターニングポイントですねぇ。

実況:試合の話全然ないやん!

解説:甘いな、小僧。

実況:こ、、、コゾウ!?

解説:プレーの前に、ユーマーズ劇場こそが、

    この先の価値を生むんだ。

    プレーはあくまでも氷山の一角。

    この一見素通りしそうなものにこそ、魂が宿る。

    ユニフォームを失い、登板できなかったドラマから、

    今日の戦いは始まっている。そう思わないか?

実況:まあ、確かに。

解説:いいも悪いもない、そのドラマに、ユーマーズ劇場が、ある。

   勝ち負けだけに一喜一憂するほど、ユーマーズ劇場は暇じゃないのさ。

実況:で、結局プレーの内容は覚えてないんじゃないですか?

解説:なぜ分かった。

実況:・・・。




////////////////

苦境は続いても、劇場は続いていく。

そうだ、そのプレー一つ一つに魂を込めること。

日常に咲く見えない花に、その劇場の沃野がある。

そう信じて、俺たちは、

やるしかない。


そうですね、

あのー僕たちは、一戦一戦、

自分たちの野球をして、

やるだけなんで。



近本選手が呼応する。

ユーマーズも、それに応える。



そんなことを書いているうちに、

「アレ」のマジックが5に減った。



俺たちの「アレ」は、

決して逃げてはいない。



正々堂々と、

ユーマーズ劇場を追いかける。


いつだって大逆転、

ワクワクしてる我ら、ユーマーズ。

次節は10月1日、希望ヶ丘だ。




1勝1敗も劇場は満開。南さん、拓視さん、土居さん、
ありがとうございました。ユニフォーム次は必ず。


悠々と到着する稲葉選手。ボール3つに見えても2安打と火を噴いた。  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 17:24公式戦速報!

2023年08月27日

nUmber 8/27号



  

Posted by 京都上鳥羽UMAs at 17:28Uスポ一面