2021年11月28日
11/28 秋季トーナメント最終戦

龍は、こうやって気まぐれに地上に降り立つ。
想えば2021年の1月。
《舞い降りた龍》は今季のブログ初めに名を連ねた。
天帝が龍を再びマウンドに上げる日は来るのか。
やや謎めいた、そして幻の如く、だった。
春季の初優勝から4か月後、
秋季トーナメント、川口の地に、
背番号22は、降り立った。

奇しくも11月13日、山口県宇部市にて開催された
第34期竜王戦七番勝負第4局、
現役最強と謳われた豊島竜王をストレート勝ちした、
新星・藤井聡太三冠(当時)。
鮮やかな奪還後に記した色紙には、
「昇龍」とあった。
もしかすると、
昇り龍を召還したのは天帝ではなく、
藤井三冠だったのか。
昇り龍が個の色紙を目にして、
黙っているわけがなかった。
例えそれが、
タイトルや記録のかからない、
公式戦ではないスピンオフシリーズであっても、
彼にとってその舞台は何だって良い。
今ここに、立つと決めたこの時が、
まさに立つ時だった、それだけのことだ。
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実況:夕焼けの栄える川口グランドからお送りしておりました、
秋季トーナメント最終戦も無事に終わりましたが、
ずばり見どころはいかがでしたでしょうか。
解説:うーん、いわゆるひとつの、そうなんですねぇ。
実況:昇り龍こと伊藤選手がほぼ4年ぶりの参戦となり沸きました。
義弘選手も開幕戦以来の登場で選球眼が冴えていました。
解説:うーん、いわゆるひとつの、そうなんですねぇ。
実況:新入団を正式に決めた片山選手、背番号20を引っ提げて、
その活躍はシーズンと何ら変わらずハッスルプレーを展開。
「一番、尾崎」の起用も光りました。
ショートの守備は相変わらずの可憐さ光る下垣選手、
異常なほどの強肩で魅了した香川選手、
啓祐投手の粘りも見応え十分、慣れない守備もつきました。
解説:うーん、いわゆるひとつの、そうなんですねぇ。
実況:稲葉兄弟も、見所たくさん作っていきました、
この辺りの打線の層は、やはりユーマーズの生命線です。
結果的には敗戦となり5位に終わりました、
春季の優勝から見ればやや物足りないという声もあるでしょうが、
来季のシーズンに向けていい試金石になったのではないでしょうか。
解説:うーん、いわゆるひとつの、今日の殊勲賞はですねぇ、
実況:もうほんとてめえ、いい加減にしろよ。
またまたやっとまともに話し出したぜ、で、誰ですか?
解説:最後の集合写真に割って入った米原選手ですねぇ。
前を堂々を横切る勇気、これはもう凄いの一言ですねぇ。
来季もユーマーズ、見逃せませんねぇ。
実況:では皆様、ごきげんよう。
来年の本シーズンを、お楽しみに。ちくしょー!!!
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藤井竜王となってのインタビューで、
藤井四冠はこう語った。
まだ実感はありませんが、
最高峰のタイトルで光栄に思いますし、
それに見合う実力をつけていければと思います
このあくなき探究心は、
Uの昇龍にも当てはまる。
そして今年、初優勝を遂げたUにとっても、
望外の喜びであり、見合う実力が今後問われる。
2021年の試合納め。
さあ、2022年はどんな年になるのか。
今日の戦いは、公式記録には残らない。
しかし、こうして最終戦に集いしU戦士達は、
間違いなくこの先の未来を創り出し、
Uの魂となっていく勇者たちだ。
中 尾崎
左 片山
三 尚輝
二 稲葉
一 伊藤(→投)
指 義弘
遊 下垣
捕 香川
右 弓指
投 啓祐(→一)
この10名の魂が、
2022年に受け継がれていく。
夕暮れの川口グランド、
長い影がマウンドまで伸びていた。
確かに今日で今期は終わりだ、
だけど、もっとやろうぜと、影が泣いている。
秋季トーナメント、5位。
10対11のデッドヒートは、
記録には残らない。
しかし、こうして集ったことに、価値がある。
2022年も、待ったなしだ。
昇り龍は、確かにマウンドに降り立った。
この事実が、次のUを創ってくれる。
まだまだレジェンドは、眠らない。

遂に昇り龍が大地に立った。1月17日の訪問以来の《登場》にUが沸いた。

こちらは開幕戦以来となる義弘選手。打って走って、選球眼もさえた。まだまだこれからだ。

家族会の面々。黄色い声援は今日も全開だ!

カットするガッキーこと下垣選手。技で相手チームを揺さぶった。

集合写真に割って入る米原選手。この勇気と思い切りで、来季も宿命のライバルとして戦いは続く。

こうしてU戦士が集う嬉しさ、頼もしさ。この価値をこれからも継承していく。